JDBCエスケープの構文 JDBC escape syntaxEscape syntax (JDBC)

JDBCにはDBMSベンダーによるSQL実装毎の違いを吸収するための仕組みが用意されています。その仕組みとはエスケープ構文といいます。 個々のベンダが提供するJDBCドライバは、エスケープ構文を読んで、それを個々のデータベースが理解できる形式に変換することが求められます。この仕組みによりエスケープ構文はDBMS独立に働きます。

JDBCエスケープ節は中括弧で開始および終了します。キーワードは常に開いた中括弧に続きます。

{キーワード }

では以下のJDBCエスケープ構文が利用できます。なお何れも大文字小文字の区別はありません。

  • このエスケープキーワードはCallableStatementsにて用いられます。

  • このエスケープキーワードは日付書式で用いられます。

  • このエスケープキーワードはLIKE節にてエスケープ文字を指定するために用いられます。

  • このエスケープキーワードはスカラー関数に用いられます。

  • このエスケープキーワードは外部結合に用いられます。

  • このエスケープキーワードは時刻書式に用いられます。

  • このエスケープキーワードはタイムスタンプ書式に用いられます。

これ以外のJDBCエスケープキーワードは利用できません。 ではConnection.nativeSQLが呼ばれた場合、エスケープ構文をSQLのネイティブな構造とみなし、与えられたSQLをそのまま返します。さらに、同様の理由により、Statement.setEscapeProcessingを呼ぶ必要はありません。