IBM Lotus Symphony


計算

表計算の計算設定を定義します。反復参照を含む表計算の動作や、日付の設定、小数点以下の桁数に加えて、シート内の検索時に大文字と小文字の組み合わせを考慮するかどうかを定義します。

このコマンドの見つけ方...
[ファイル] - [プリファレンス] - [Symphony] - [Lotus® Symphony™ Spreadsheets] - [計算] を選択します。

反復参照

このセクションでは、反復計算で実行される概算ステップ数の上限を定めることができます。さらに、計算結果の精度を指定できます。

反復計算数

反復参照を使用した式 (問題が解決するまで継続的に繰り返される式) による計算を繰り返す回数を指定します。 このオプションが選択されていない状態で表の反復参照を実行すると、エラーメッセージが表示されます。

例: 付加価値税を抜いた品目の原価計算の例を以下に示します。

  1. A5 セルに「売価」、A6 セルに「正価」、A7 セルに「付加価値税」とテキストを入力します。

  2. 次に B5 セルに売価を入力します (例えば 100)。B6 セルに正価が表示され、B7 セルに付加価値税が表示されるようにします。

  3. ここでは、付加価値税を「正価の 15 パーセント」として計算させ、売価から付加価値税を差し引いた分を正価として算出させるものとします。正価を計算させるため B6 セルに数式「=B5-B7」を入力し、付加価値税を計算させるため B7 セルに数式「=B6*0.15」を入力します。

  4. この数式を実行するには、反復計算数を指定する必要があります。この値を設定しなかった場合、ステータスバーに「循環参照」を示すエラーメッセージが表示されます。

表 1. 例のまとめ
  A B
5 売価 100
6 ネット =B5–B7
7 =B6*0,15

ステップ

反復ステップの最大回数を設定します。

最小変更値

反復計算を停止させる条件を、前回の計算結果との差として指定します。前回の反復計算と今回の計算結果の差が、最小の変更値よりも小さくなった段階で、反復計算は終了します。

日付

内部変換する場合の開始日付を選択します。

12/30/1899 (標準)

1899/12/30 をゼロの日付として設定します。

1900/01/01

1900/1/1 をゼロの日付として設定します。

01/01/1904

1904/1/1/ をゼロの日付として設定します。 外部形式でインポートするスプレッドシートにこの設定を適用します。

大/小文字の区別

セルの内容を比較するときに、テキスト内の大文字と小文字を区別するかどうかを指定します。

例: テキスト「Test」をセル A1 に入力し、テキスト「test」をセル B1 に入力します。次に、セル C1 に数式「=A1=B1」を入力します。ボックス 大文字と小文字を区別する をオンにした場合は、セルに FALSE が表示されます。このボックスをオフにした場合は、セルに TRUE が表示されます。

これは追加情報を示すアイコンです。 文字列データ関数 EXACT は、このダイアログの設定に関係なく、常に大文字と小文字を区別します。

表示された数値で計算

表に表示された四捨五入後の値を使って計算を行うかどうかを指定します。グラフは、四捨五入後の値で表示されます。オプション 表示された数値で計算 をオンにしない場合、表示値は四捨五入されますが、内部計算には四捨五入前の数値が使用されます。

検索条件 = および <> をセル全体に適用する

Lotus Symphony Spreadsheets のデータベース関数に対して設定された検索条件がセル全体に正確に一致する必要がある場合は、このオプションを選択します。[検索条件 = および <> をセル全体に適用する] ボックスを選択した状態でデータベース関数内のセルを検索した場合、Lotus Symphony Spreadsheets は MS Excel と同じ動作を実行します。

表 2. 検索パターン
.* の位置 検索結果
win win が検索され、win95、os2win などは検索されません。
win.* win と win95 が検索され、os2win などは検索されません。
.*win os2win が検索され、win と win95 などは検索されません。
.*win.* win、win95、os2win が検索されます。

[検索条件 = および <> をセル全体に適用する] をオフにした場合、検索パターン「win」は「.*win.*」に似通った振る舞いをします。 Calc のデータベース関数で検索を行う場合、検索パターンはセル内の任意の場所に配置することができます。

数式で正規表現を使う

検索および文字列の比較で正規表現を使用できるよう設定します。

行と列のラベル書きを自動的に検索

任意のセル内のテキストをその下の列または右の行のラベルとして使用できるようにします。このテキストには、少なくとも 1 つの単語が含まれている必要があります。ただし、演算子を含めることはできません。

例: セル E5 にはテキスト「Europe」が入っています。その下には、セル E6 に値 100、セル E7 に値 200 が含まれています。ボックス 行と列のラベル書きを自動的に検索 をオンにすると、セル A1 に「=SUM(Europe)」のような数式を記述することができます。

表示する小数点以下の桁数

数値の表示形式 標準 をもつ数値で表示する小数点以下の桁数を定義します。この数値は四捨五入して表示されますが、保存された数値は四捨五入されていません。


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