IBM Lotus Symphony
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この関数は、数値の絶対値を返します。
ABS(数値)
数値 は、絶対値を求める数値です。数値の絶対値とは、+/- 符号が付かない値のことです。
=ABS(-56) は 56 を返します。
=ABS(12) は 12 を返します。
=ABS(0) は 0 を返します。
空のセルの数を返します。
COUNTBLANK(範囲)
範囲 のセル範囲にある空のセルの数を返します。
=COUNTBLANK(A1:B2) は、セル A1、A2、B1、B2 がすべて空の場合ならば 4 を返します。
数値の逆コサインを返します。
ACOS(数値)
この関数は、数値 の逆コサインを返します。これは、コサインが [数値] である角度 (ラジアン単位) です。返される角度は 0 と PI の間です。
角度を度で返すには、DEGREES 関数を使用します。
=ACOS(-1) は 3.14159265358979 (PI ラジアン) を返します。
=DEGREES(ACOS(0.5)) は 60 を返します。60 度のコサインは 0.5 です。
数値 の逆双曲線コサインを返します。
ACOSH(数値)
この関数は、数値 の逆双曲線コサインを返します。これは、双曲線コサインが [数値] である数値です。
[数値] は、1 以上でなければなりません。
=ACOSH(1) は 0 を返します。
=ACOSH(COSH(4)) は 4 を返します。
数値の逆コタンジェント (アークコタンジェント) を返します。
ACOT(数値)
この関数は、数値 の逆コタンジェントを返します。これは、コタンジェントが [数値] である角度 (ラジアン単位) です。返される角度は 0 と PI の間です。
角度を度で返すには、DEGREES 関数を使用します。
=ACOT(1) は、 0.785398163397448 (PI/4 ラジアン) を返します。
=DEGREES(ACOT(1)) は 45 を返します。45 度のタンジェントは 1 です。
数値 の逆双曲線コタンジェントを返します。
ACOTH(数値)
この関数は、数値 の逆双曲線コタンジェントを返します。これは、双曲線コタンジェントが [数値] である数値です。
数値が -1 以上 1 以下である場合はエラーになります。
=ACOTH(1.1) は 1.1 の逆双曲線コタンジェントを返し、約 1.52226 です。
数値の逆サインを返します。
ASIN(数値)
この関数は、数値 の逆サインを返します。これは、サインが [数値] である角度 (ラジアン単位) です。返される角度は -PI/2 と +PI/2 の間です。
角度を度で返すには、DEGREES 関数を使用します。
=ASIN(0) は 0 を返します。
=ASIN(1) は 1.5707963267949 (PI/2 ラジアン) を返します。
=DEGREES(ASIN(0.5)) は 30 を返します。30 度のサインは 0.5 です。
数値の逆双曲線サインを返します。
ASINH(数値)
この関数は、数値 の逆双曲線サインを返します。これは、双曲線サインが [数値] である数値です。
=ASINH(-90) は、約 -5.1929877 を返します。
=ASINH(SINH(4)) は 4 を返します。
数値の逆タンジェントを返します。
ATAN(数値)
この関数は、数値 の逆タンジェントを返します。これは、タンジェントが [数値] である角度 (ラジアン単位) です。返される角度は -PI/2 と PI/2 の間です。
角度を度で返すには、DEGREES 関数を使用します。
=ATAN(1) は 0.785398163397448 (PI/4 ラジアン) を返します。
=DEGREES(ATAN(1)) は 45 を返します。45 度のタンジェントは 1 です。
x 座標 と y 座標 から x-y 座標の逆タンジェントを返します。
ATAN2(NumberX; NumberY)
NumberX は x 座標の値です。
NumberY は y 座標の値です。
ATAN2 は逆タンジェントを返します。これは、x 軸と点 (NumberX, NumberY) から原点までの線が成す角度 (ラジアン単位) です。返される角度は -PI と PI の間です。
角度を度で返すには、DEGREES 関数を使用します。
=ATAN2(20;20) は 0.785398163397448 (PI/4 ラジアン) を返します。
=DEGREES(ATAN2(12.3;12.3)) は 45 を返します。45 度のタンジェントは 1 です。
数値 の逆双曲線タンジェントを返します。
ATANH(数値)
この関数は、数値 の逆双曲線タンジェントを返します。これは、双曲線タンジェントが [数値] である数値です。
[数値] は、条件「-1 < 数値 < 1」を満たす必要があります。
=ATANH(0) は 0 を返します。
角度 (ラジアン単位) のコサインを返します。
COS(数値)
数値 (ラジアン単位の角度) のコサインを返します。
度単位の角度のコサインを返すには、RADIANS 関数を使用します。
=COS(PI()/2) は 0 (PI/2 ラジアンのコサイン) を返します。
=COS(RADIANS(60)) は 60 度のコサインである 0.5 を返します。
数値の双曲線コサインを返します。
COSH(数値)
[数値] の双曲線コサインを返します。
=COSH(0) は 1 (0 の双曲線コサイン) を返します。
角度 (ラジアン単位) のコタンジェントを返します。
COT(数値)
数値 (ラジアン単位の角度) のコタンジェントを返します。
度単位の角度のコタンジェントを返すには、RADIANS 関数を使用します。
角度のコタンジェントは、1 をその角度のタンジェントで除算した値に相当します。
=COT(PI()/4) は 1 (PI/4 ラジアンのコタンジェント) を返します。
=COT(RADIANS(45)) は 1 (45 度のコタンジェント) を返します。
数値 (角度) の双曲線コタンジェントを返します。
COTH(数値)
[数値] の双曲線コタンジェントを返します。
=COTH(1) は 1 の双曲線コタンジェント、約 1.3130 を返します。
ラジアンを度に変換します。
DEGREES(数値)
数値 は度に変換するラジアン単位の角度です。
=DEGREES(PI()) は 180 度を返します。
e を底とする数値のべき乗を返します。定数 e の値は約 2.71828182845904 です。
EXP(数値)
数値 は、e を底とするべき乗の指数です。
=EXP(1) は 2.71828182845904、つまり Lotus Symphony Spreadsheets の精度での数学定数 e を返します。
数値 の階乗を返します。
FACT(数値)
[数値!]、つまり「1*2*3*4* ... * 数値」として計算した 数値 の階乗を返します。
=FACT(0) は、定義により、1 を返します。
負の数値の階乗は「無効な引数が使われています」のエラーを返します。
=FACT(3) は 6 を返します。
=FACT(0) は 1 を返します。
数値を超えない最大の整数を返します。
INT(数値)
最も近い整数に丸めた数値 を返します。
負の数値は、すぐ下の整数まで丸められます。
=INT(5.7) は 5 を返します。
=INT(-1.3) は -2 を返します。
古い欧州各国の通貨間の換算と、各国通貨とユーロとの間での換算が行われます。
EUROCONVERT(Value; "From_currency"; "To_currency", full_precision, triangulation_precision)
Value は、換算する通貨の額です。From_currency および To_currency はそれぞれ、変換元と変換先の通貨単位です。これらは、テキストで、その通貨の正式な省略形 (例えば、"EUR") でなければなりません。通貨レート (ユーロ表記) は欧州委員会によって設定されています。Full_precision はオプションです。 省略されるか False の場合、結果は To currency の小数位に従って丸められます。Full_precision が True の場合、結果は丸められません。Triangulation_precision はオプションです。 Triangulation_precision が指定されて >=3 の場合、3 つの通貨間での換算 (currency1,EUR,currency2) の中間結果がその精度に丸められます。Triangulation_precision が省略された場合、中間結果は丸められません。 また、To currency が「EUR」の場合、3 つの通貨間での換算が必要で、EUR から EUR への換算が適用されたとして Triangulation_precision が使用されます。
=EUROCONVERT(100;"ATS";"EUR") は 100 オーストリアシリングをユーロに換算します。
=EUROCONVERT(100;"EUR";"DEM") は 100 ユーロをドイツマルクに換算します。
正の数値をすぐ上の偶数整数に丸め、負の数値をすぐ下の偶数整数に丸めます。
EVEN(数値)
数値 を、0 から遠い直近の偶数整数に丸めて返します。
=EVEN(2.3) は 4 を返します。
=EVEN(2) は 2 を返します。
=EVEN(0) は 0 を返します。
=EVEN(-0.5) は -2 を返します。
複数の整数の最大公約数を返します。
最大公約数は、与えられた各整数を余りなしで割り切れる最大の正整数です。
GCD(Integer1; Integer2; ...; Integer30)
Integer1 から Integer30 は最高 30 個の整数で、それらの最大公約数を計算します。
=GCD(16;32;24) は、結果が 8 になります。8 は 16、24、32 を余りなしで割り切ることができる最大の数値であるからです。
=GCD(B1:B3) は、セル B1、B2、B3 に 9、12、9 が入っている場合、3 になります。
![]() |
名前の末尾に _ADD が付く関数は、それと一致する Microsoft Excel の関数と同じ結果を戻します。国際標準に基づいた結果を得るには、_ADD が付かない関数を使用してください。例えば、WEEKNUM 関数は、国際標準である ISO 6801 に基づいて、指定された日付が年の何週目にあたるかを計算します。一方、WEEKNUM_ADD は、Microsoft Excel と同じ値を戻します。 |
GCD_ADD(数値)
数値 は、最高 30 個までの数値のリストです。
=GCD_ADD(5;15;25)は 5 を返します。
値 が偶数の場合は TRUE を返し、値 が奇数の場合は FALSE を返します。
ISEVEN(値)
値 は、検査の対象となる値です。
値が整数でない場合、小数点より後の数字は無視されます。 値の符号も無視されます。
=ISEVEN(48) は TRUE を返します。
=ISEVEN(33) は FALSE を返します。
=ISEVEN(0) は TRUE を返します。
=ISEVEN(-2.1) は TRUE を返します。
=ISEVEN(3.999) は FALSE を返します。
値 が奇数の場合は TRUE を返し、値 が偶数の場合は FALSE を返します。
ISODD(value)
値 は、検査の対象となる値です。
値が整数でない場合、小数点より後の数字は無視されます。 値の符号も無視されます。
=ISODD(33) は TRUE を返します。
=ISODD(48) は FALSE を返します。
=ISODD(3.999) は TRUE を返します。
=ISODD(-3.1) は TRUE を返します。
複数の整数の最小公倍数を返します。
LCM(Integer1; Integer2; ...; Integer30)
Integer1 から Integer30 は最高 30 個の整数で、それらの最小公倍数を計算します。
Integer 1 Integer2、Integer3 のテキストボックスに数値 512、1024、2000 を入力すると、結果として 128000 が返されます。
![]() |
名前の末尾に _ADD が付く関数は、それと一致する Microsoft Excel の関数と同じ結果を戻します。国際標準に基づいた結果を得るには、_ADD が付かない関数を使用してください。例えば、WEEKNUM 関数は、国際標準である ISO 6801 に基づいて、指定された日付が年の何週目にあたるかを計算します。一方、WEEKNUM_ADD は、Microsoft Excel と同じ値を戻します。 |
LCM_ADD(数値)
数値 は、最高 30 個までの数値のリストです。
=LCM_ADD(5;15;25)は 75 を返します。
繰り返しのない要素の組み合わせの数を返します。
COMBIN(Count1; Count2)
Count1 は、集合内の項目の数です。
Count2 は、その集合から選択する項目の数です。
COMBIN は、それらの項目を選択する順序付きの方法の数を返します。例えば、集合内に 3 つの項目 A、B、C が存在する場合、2 つの項目を 3 つの異なる方法で選択できます。つまり AB、AC、BC です。
COMBIN は、数式 Count1!/(Count2!*(Count1-Count2)!) を実装します。
=COMBIN(3;2) は 3 を返します。
繰り返しも含め、項目のサブセットの組み合わせ数を返します。
COMBINA(Count1; Count2)
Count1 は、集合内の項目の数です。
Count2 は、その集合から選択する項目の数です。
COMBINA は、それらの項目を選択する固有の方法の数を返し、その場合、選択の順序は重要でなく、項目の繰り返しが許容されます。例えば、集合内に 3 つの項目 A、B、C が存在する場合、2 つの項目を 6 つの異なる方法で選択できます。つまり AB、BA、AC、CA、BC および CB です。
COMBINA は、数式 (Count1+Count2-1)! / (Count2!(Count1-1)!) を実装します。
=COMBINA(3;2) は 6 を返します。
小数点以下の桁を切り捨てた数値を返します。
TRUNC(数値; 総数)
数値 を、小数点以下最大 総数 桁で返します。符号に関係なく、余分な小数点以下の桁は単純に削除されます。
TRUNC(Number; 0) は、正の数値では INT(Number) のように動作しますが、負の数値はゼロに近い方に丸められます。
![]() |
結果の、表示される小数点以下の桁数は、[ツール] - [オプション] - [Lotus Symphony Spreadsheets] - [計算] で指定されます。 |
=TRUNC(1.239;2) は 1.23 を返します。9 は失われます。
=TRUNC(-1.234999;3) は -1.234 を返します。すべての 9 は失われます。
数値の自然対数を返します。自然対数とは、定数 e を底とする対数です。定数 e の値は約 2.71828182845904 です。
LN(数値)
数値 は、自然対数を求める値です。
=LN(3) は、3 の自然対数 (約 1.0986) を返します。
=LN(EXP(321)) は 321 を返します。
底 を底とする 数値 の対数を返します。
LOG(数値; 底)
数値 は、対数を求める値です。
底 には、対数の底を指定します。
=LOG(10;3) は、3 を底とする 10 の対数 (約 2.0959) を返します。
=LOG(7^4;7) は 4 を返します。
数値の 10 を底とする対数を返します。
LOG10(数値)
10 を底とする数値 の対数を返します。
=LOG10(5) は、10 を底とする 5 の対数 (約 0.69897) を返します。
最も近い基準値の倍数に切り上げた数値を返します。
CEILING(数値; 基準値; モード)
数値 は、切り上げの対象となる数値です。
基準値 は、値を切り上げる倍数の元となる数値です。
モード はオプションの値です。モード値が指定され、ゼロでない場合、しかも数値と基準値が負の場合、丸めは [数値] の絶対値に基づいて行われます。 このパラメータは、MS Excel にエクスポートした場合は無視されます。Excel にはこの 3 番目のパラメータがないからです。
![]() |
パラメータ数値と基準値の両方が負の値で、モードの値がゼロまたは指定されていない場合、Lotus Symphony と Excel ではインポート後の結果が異なります。スプレッドシートを Excel にエクスポートする場合、Lotus Symphony Spreadsheets と同じ結果を Excel で得るためには、モード=1 を使用します。 |
=CEILING(-11;-2) は -10 を返します。
=CEILING(-11;-2;0) は -10 を返します。
=CEILING(-11;-2;1) は -12 を返します。
3.14159265358979 (数学定数 PI の小数点以下 14 桁の値) を返します。
PI()
=PI() は 3.14159265358979 を返します。
指定された数値の和の階乗と、指定された数値の階乗の積との比を返します。つまり、多項係数を求めます。
MULTINOMIAL(数値)
数値 は、最高 30 個までの数値のリストです。
=MULTINOMIAL(F11:H11) は、F11 から H11 までに値 2、3、4 が入っている場合、1260 を返します。 これは、数式 =(2+3+4)! に相当します。 これは数式 =(2+3+4)/(2!*3!*4!) に相当します。
数値の累乗を返します。
POWER(数値; 指数)
数値 の指数 乗を返します。
指数演算子 (^) を使用しても同じ結果を得ることができます。
数値^指数
=POWER(4;3) は、4 の 3 乗である 64 を返します。
=4^3 も 4 の 3 乗を返します。
べき級数の初項を合計します。
SERIESSUM(x;n;m;係数) = 係数 1*x^n + 係数 2*x^(n+m) + 係数 3*x^(n+2m) +...+ 係数 i*x^(n+(i-1)m)
SERIESSUM(X; N; M; 係数)
X は、べき級数の入力値です。
N は、べき乗の初期値です。
M は N の増分です。
係数 は、一連の係数です。係数に含まれる値の個数でべき級数の項数が決定します。
引数として指定された数値をすべて掛けて、その積を返します。
PRODUCT(Number1; Number2; ...; Number30)
Number1 から Number30 は、積を求める引数です。
PRODUCT は number1 * number2 * number3 * ... を返します。
=PRODUCT(2;3;4) は 24 を返します。
数値 の平方和を返します。平方和とは、引数の二乗を加算したものです。
SUMSQ(Number1; Number2; ...; Number30)
Number1 から Number30 は、平方根の合計を求める 30 個までの引数です。
Number1、Number2、Number3 のテキストボックスに数値 2、3、4 を入力すると、結果として 29 が返されます。
1 つの整数を別の整数で除算した剰余を返します。
MOD(被除数; 除数)
整数引数の場合、この関数は [被除数] モジュロ [除数]、つまり、被除数を除数 で除算した剰余を返します。
この関数は、被除数 - 除数 * INT(被除数/除数) として実装され、この数式は引数が整数でない場合でも結果を出します。
=MOD(22;3) は、22 を 3 で除算した場合の剰余である 1 を返します。
=MOD(11.25;2.5) は 1.25 を返します。
除算の整数部を返します。
QUOTIENT(分子;分母)
分子を分母 で除算した場合の整数部を返します。
QUOTIENT は INT(分子/分母) に相当しますが、さまざまなエラーコードでエラーを報告する場合は除きます。
=QUOTIENT(11;3) は 3 を返します。剰余の 2 は失われます。
度で表した 角度 をラジアンに変換します。
RADIANS(数値)
数値 は、ラジアンに変換する度単位の角度です。
=RADIANS(90) は 1.5707963267949 を返します。これは、Lotus Symphony Spreadsheets の精度での PI/2 です。
数値をある一定の小数点以下の桁数まで丸めます。
ROUND(数値; 総数)
数値 を、小数点以下 総数 桁まで丸めて返します。総数を省略するかゼロにした場合、この関数は最も近い整数まで丸めます。総数が負の場合、この関数は、最も近い 10、100、1000 などに丸めます。
この関数は、最も近い数値に丸めます。これに代わる関数については、ROUNDDOWN および ROUNDUP を参照してください。
=ROUND(2.348;2) は 2.35 を返します。
=ROUND(-32.4834;3) は -32.483 を返します。小数点以下のすべての桁を表示するには、セルの書式を変更してください。
=ROUND(2.348;0) は 2 を返します。
=ROUND(2.5) は 3 を返します。
=ROUND(987.65;-2) は 1000 を返します。
この関数は、ある一定の精度で小数点以下を指定の桁数で切り捨てます。
ROUNDDOWN(数値; 総数)
数値 を総数 の桁数までに切り捨てて返します。 総数を省略するかゼロにした場合、この関数は整数までに切り捨てます。 総数が負の場合、この関数は次の 10、100、1000 などまでに切り捨てます。
この関数は、切り捨てを行います。これに代わる関数については、ROUNDUP および ROUND を参照してください。
=ROUNDDOWN(1.234;2) は 1.23 を返します。
=ROUNDDOWN(45.67;0) は 45 を返します。
=ROUNDDOWN(-45.67) は -45 を返します。
=ROUNDDOWN(987.65;-2) は 900 を返します。
この関数は、ある一定の精度で小数点以下を指定の桁数までに切り上げます。
ROUNDUP(数値; 総数)
数値 を総数 の桁数までに切り上げて返します。 総数を省略するかゼロにした場合、この関数は整数までに切り上げます。 総数が負の場合、この関数は次の 10、100、1000 などまでに切り上げます。
この関数は、切り上げを行います。これに代わる関数については、ROUNDDOWN および ROUND を参照してください。
=ROUNDUP(1.1111;2) は 1.12 を返します。
=ROUNDUP(1.2345;1) は 1.3 を返します。
=ROUNDUP(45.67;0) は 46 を返します。
=ROUNDUP(-45.67) は -46 を返します。
=ROUNDUP(987.65;-2) は 1000 を返します。
角度 (ラジアン単位) のサインを返します。
SIN(数値)
数値 (ラジアン単位の角度) のサインを返します。
度単位の角度のサインを返すには、RADIANS 関数を使用します。
=SIN(PI()/2) は 1 (PI/2 ラジアンのサイン) を返します。
=SIN(RADIANS(30)) は 30 度のサインである 0.5 を返します。
数値の双曲線サインを返します。
SINH(数値)
[数値] の双曲線サインを返します。
=SINH(0) は 0 (0 の双曲線サイン) を返します。
指定されたセル範囲にあるすべての数値を加算します。
SUM(Number1; Number2; ...; Number30)
Number1 から Number30 は、合計を求める最大 30 個までの引数です。
Number1、Number2、Number3 のテキストボックスに数値 2、3、4 を入力すると、結果として 9 が返されます。
=SUM(A1;A3;B5) は、3 つのセルの合計を返します。=SUM (A1:E10) は、A1 から E10 までの範囲すべてのセルの合計を返します。
SUN() 関数で条件に論理積を適用する場合、次のような方法を使用します。
例の前提: 表に請求書を入力しています。列 A には請求日が入っており、列 B には請求額が入っています。このとき、2008 年 1 月 1 日 (>=2008-01-01) から 2008 年 2月 1 日 (<2008-02-01) までの期間だけの請求額の合計を返す数式を考えてみます。A1:A40 には請求日が、B1:B40 には請求額が入力されています。C1 には開始日 2008 -01-01 が、C2 には終了日の翌日 2008 -02-01 が入力されています。
次の数式を配列数式として入力します。
=SUM((A1:A40>=C1)*(A1:A40<C2)*B1:B40)
この数式を配列数式として入力するには、数式を閉じるときに、[Enter] キーだけを押すのではなく、[Shift]+ [Ctrl] + [Enter] を一緒に押す必要があります。その結果、この数式は 数式 バーに (中括弧に囲まれて) 表示されます。
{=SUM((A1:A40>=C1)*(A1:A40<C2)*B1:B40)}
この数式は、基準が満たされた場合は 1、基準が満たされなかった場合は 0 の比較結果を返します。個々の比較結果を配列として配列の乗算で使用すると、比較結果の合計を配列として求めることができます。
与えられた規準により指定されたセルを追加します。 この関数を使うと、範囲内で特定の値が参照できます。
検索は、正規表現をサポートします。例えば「all.*」と入力してみてください。「all」の後、任意の文字が続く最初のパターンが検索されます。正規表現でもあるテキストを検索する場合は、すべての文字の前に ¥ 文字を付ける必要があります。正規表現の自動評価をオンまたはオフに切り替えるには、[ツール] - [オプション] - [Lotus Symphony Spreadsheets] - [計算] を選択します。
SUMIF(範囲; 条件; 合計範囲)
範囲 は、条件を適用する範囲です。
条件 は、検索条件が入力されているセル、または検索条件そのものです。条件を数式内に書き込む場合は、条件を二重引用符で囲む必要があります。
合計範囲 は、値の合計を求める範囲です。このパラメータを指定しない場合は範囲から検索された値の合計が返ります。
![]() |
SUMIF は、参照連結記号 (~) を条件パラメータの中でのみ、しかもオプションの合計範囲パラメータが指定されていない場合にのみサポートします。 |
負の数値だけを合計する場合: =SUMIF(A1:A10;"<0")
=SUMIF(A1:A10;">0";B1:10) - 範囲 A1:A10 の値が >0 の場合にのみ、それに対応する範囲 B1:B10 の値を合計します。
SUMIF() で使用できるその他の構文例については、COUNTIF() を参照してください。
角度 (ラジアン単位) のタンジェントを返します。
TAN(数値)
数値 (ラジアン単位の角度) のタンジェントを返します。
度単位の角度のタンジェントを返すには、RADIANS 関数を使用します。
=TAN(PI()/4) は 1 (PI/4 ラジアンのタンジェント) を返します。
=TAN(RADIANS(45)) は 1 (45 度のタンジェント) を返します。
数値の双曲線タンジェントを返します。
TANH(数値)
[数値] の双曲線タンジェントを返します。
=TANH(0) は 0 (0 の双曲線タンジェント) を返します。
小計を求めます。範囲に別の小計が含まれている場合、その小計は以降の計算では使用されません。この関数と一緒にインスタントフィルタを使用すると、レコードにフィルタを掛けることができます。
SUBTOTAL(関数; 範囲)
関数 は次の関数を表す数値です。
関数の索引 | 関数 |
---|---|
1 | AVERAGE |
2 | COUNT |
3 | COUNTA |
4 | MAX |
5 | MIN |
6 | PRODUCT |
7 | STDEV |
8 | STDEVP |
9 | SUM |
10 | VAR |
11 | VARP |
範囲 は、計算の対象範囲です。
セル範囲 A1:B5 の表があります。列 A には地名が、列 B には数値が入力されています。インスタントフィルタを使用して、地名が「Hamburg」の行だけを表示しました。ここで表示されている数値だけの合計を求めます。つまり、フィルタに掛けた行だけの小計を求めます。この場合、正しい数式は次のようになります:
=SUBTOTAL(9;B2:B5)
古い欧州各国の通貨をユーロに、またはその逆に変換します。
CONVERT(Value; "Currency1"; "Currency2")
Value は、変換する通貨の額です。
Currency1 および Currency2 はそれぞれ、変換元と変換先の通貨単位です。これらは、テキストで、その通貨の正式な省略形 (例えば、"EUR") でなければなりません。通貨レート (ユーロ表記) は欧州委員会によって設定されています。
Currency1 と Currency2 のどちらかは、ユーロとして指定する必要があります。
=CONVERT(100;"ATS";"EUR") は 100 オーストリアシリングをユーロに換算します。
=CONVERT(100;"EUR";"DEM") は 100 ユーロをドイツマルクに換算します。
正の数値をすぐ上の奇数整数に丸め、負の数値をすぐ下の奇数整数に丸めます。
ODD(数値)
数値 を、0 から遠い直近の奇数整数に丸めて返します。
=ODD(1.2) は 3 を返します。
=ODD(1) は 1 を返します。
=ODD(0) は 1 を返します。
=ODD(-3.1) は -5 を返します。
最も近い基準値の倍数に切り下げた数値を返します。
FLOOR(数値; 基準値; モード)
数値 は、計算の対象となる数値です。
基準値 は、結果を切り下げる間隔の数値です。
モード はオプションの値です。モード値が指定され、ゼロでない場合、しかも、数値と基準値が負の場合、丸めは数値の絶対値に基づいて行われます。このパラメータは、MS Excel にエクスポートした場合は無視されます。Excel にはこの 3 番目のパラメータがないからです。
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パラメータ数値と基準値の両方が負の値で、モードの値が 0 か、指定されていない場合、Lotus Symphony Spreadsheets と Excel ではエクスポート後の結果が異なります。スプレッドシートを Excel にエクスポートする場合、Lotus Symphony Spreadsheets と同じ結果を Excel で得るためには、モード=1 を使用します。 |
=FLOOR( -11;-2) は -12 を返します。
=FLOOR( -11;-2;0) は -12 を返します。
=FLOOR( -11;-2;1) は -10 を返します。
数値の符号を返します。 数値が正であれば 1、負であれば -1、ゼロであれば 0 を返します。
SIGN(数値)
数値 は、正負を検査する数値です。
=SIGN(3.4) は 1 を返します。
=SIGN(-4.5) は -1 を返します。
数値を別の数値の最も近い倍数まで丸めて返します。
MROUND(数値; 倍数)
数値 を最も近い倍数 の倍数まで丸めて返します。
代替の実装としては、倍数 * ROUND(数値/倍数) になります。
=MROUND(15.5;3) は 15 を返します。15.5 は、18 (= 3*6) よりも 15 (= 3*5) に近いからです。
=MROUND(1.4;0.5) は 1.5 (= 0.5*3) を返します。
数値の正の平方根を返します。
SQRT(数値)
数値 の正の平方根を返します。
数値は正でなければなりません。
=SQRT(16) は 4 を返します。
=SQRT(-16) は [無効な引数が使われています] エラーを返します。
(PI × 数値) の平方根を返します。
SQRTPI(数値)
(PI × 数値) の正の平方根を返します。
これは、SQRT(PI()* 数値) に相当します。
=SQRTPI(2) は (2PI) の平方根を返し、約 2.506628 になります。
指定された範囲内の整数の乱数を返します。
RANDBETWEEN (最小値; 最大値)
整数の最小値 以上で整数の最大値 以下の整数の乱数を返します。
この関数は、Lotus Symphony Spreadsheets が再計算を行うたびに新しい乱数を生成します。 手動で強制的に Lotus Symphony Spreadsheets に再計算させるには、[Shift]+[Ctrl]+[F9] を押します。
再計算されない乱数を生成するには、この関数が入っているセルをコピーし、
を使用します ( と にマークを付けず、 にマークを付ける)。=RANDBETWEEN(20;30) は 20 から 30 までの整数の 1 つを返します。
0 から 1 の間の乱数を返します。
RAND()
この関数は、Lotus Symphony Spreadsheets が再計算を行うたびに新しい乱数を生成します。 手動で強制的に Lotus Symphony Spreadsheets に再計算させるには、[Shift]+[Ctrl]+[F9] を押します。
再計算されない乱数を生成するには、=RAND() が入っているそれぞれのセルをコピーし、
を使用します ( と にマークを付けず、 にマークを付ける)。=RAND() は 0 から 1 の間の乱数を返します。
セル範囲内で基準を満たすセルの数を返します。
検索は、正規表現をサポートします。例えば「all.*」と入力してみてください。「all」の後、任意の文字が続く最初のパターンが検索されます。正規表現でもあるテキストを検索する場合は、すべての文字の前に ¥ 文字を付ける必要があります。正規表現の自動評価をオンまたはオフに切り替えるには、[ツール] - [オプション] - [Lotus Symphony Spreadsheets] - [計算] を選択します。
COUNTIF(範囲; 条件)
範囲 は、条件を適用する範囲です。
条件 には、数値、式または文字ストリングの形式で条件を指定します。これらの条件により、カウントするセルが判別されます。また、正規表現 (例えば、b で始まるすべての語を検出する場合は、b.*) の形式で検索文字列を入力することもできます。さらに、検索条件を含むセルの範囲を指定することもできます。リテラルテキストを検索する場合は、テキストを二重引用符で囲みます。
A1:A10 は、数値 2000 から 2009 までが入っているセル範囲です。セル B1 には、数値 2006 が入っています。セル B2 に、次の数式を入力します。
=COUNTIF(A1:A10;2006) - これは 1 を返します。
=COUNTIF(A1:A10;B1) - これは 1 を返します。
=COUNTIF(A1:A10;">=2006") - これは 3 を返します。
=COUNTIF(A1:A10;"<"&B1) - B1 に 2006 が入っている場合、これは 6 を返します。
=COUNTIF(A1:A10;C2) は、セル C2 にテキスト >2006 が入っている場合、範囲 A1:A10 内で >2006 であるセルの数をカウントします。
負の数値だけをカウントするには、=COUNTIF(A1:A10;"<0") とします。