IBM Lotus Symphony
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Lotus® Symphony™ Documents や Lotus Symphony Presentations では、1 つの文書を書き込み用に同時に開けるのは 1 人のユーザーだけです。Lotus Symphony Spreadsheets では、同じスプレッドシートを同時に複数のユーザーが開くことができます。
Lotus Symphony Spreadsheets では、文書共有の機能により、多数のユーザーからの同時書き込みを可能にしています。コラボレーションを行いたい各ユーザーは、 [ファイル] - [プリファレンス] - [Symphony] - [ユーザーデータ] タブページに名前を入力します。
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変更の追跡または文書の共有を有効にしているときには、一部のコマンドが使用できなくなります (グレーアウトされます)。新規スプレッドシートでは、グレーアウトされた要素を適用したり挿入することはできません。 |
ユーザー A が新しい表計算文書を作成します。 次の条件が適用されます。
ユーザーが表計算文書を共有してコラボレーションしたくない場合。
ユーザー A は、上記の手順に従い、Lotus Symphony Documents および Lotus Symphony Presentations の文書を開き、編集し、保存します。
ユーザーが文書を共有してコラボレーションしたい場合。
ユーザーは、
を選択し、この文書のコラボレーション機能を有効にします。共有を有効にするか無効にするかを選択するダイアログが開きます。共有を有効にした場合、文書は共有モードで保存され、その旨はタイトルバーに表示されます。コマンドを使うと、現在の文書のモードを非共有モードから共有モードに切り替えることができます。共有文書を非共有モードで使用しようとすると、共有文書の保存時に他の名前やパスを指定することになります。このようにして保存すると、共有されていない表計算のコピーが作成されてしまいます。
ユーザー A が表計算文書を開きます。次の条件が適用されます。
表計算文書が共有モードではない場合。
ユーザーは、上記の手順に従い、Lotus Symphony Documents および Lotus Symphony Presentations の文書を開き、編集し、保存します。
表計算文書が共有モードの場合。
文書が共有モードで、このモードでは一部の機能が利用できないことを示すメッセージが表示されています。以降の操作で、このメッセージが表示されないようにすることができます。[OK] をクリックすると、共有モードで文書が開きます。
ユーザー A が共有文書を保存します。次の条件が適用されます。
ユーザー A が文書を開いた後で、他のユーザーによって修正や保存が行われていない場合。
文書は保存されます。
ユーザー A が文書を開いた後で、他のユーザーによって修正や保存が行われた場合。
変更内容に競合が発生しない場合には、文書は保存されます。
変更内容が競合する場合は、[競合の解決] ダイアログが表示されます。ユーザー A は、どのバージョンを保存するかを指定することにより ([自分で行った変更を保存] または [他のユーザーによる変更を保存] を選択)、競合の解決方法を決める必要があります。 すべての競合が解決されると、文書が保存されます。ユーザー A が競合の解決の操作中は、他のユーザーはこの共有文書を保存することはできません。
他のユーザーが共有文書を保存しようとして、競合の解決を行っている場合。
ユーザー A には、結合処理が進行中であるというメッセージが示されます。ユーザー A は、この時点での保存コマンドをキャンセルするか、少し後で保存を試みるかを選択することができます。
共有された表計算の保存が正しく処理されると、保存後に文書の再読み込みが行われ、すべてのユーザーが保存したすべての変更が反映された最新バージョンの表計算が表示されます。他のユーザーにより内容に何らかの変更が加えられた場合には、「他のユーザーによる変更が加えられた」ことを知らせるメッセージが表示されます。
Lotus Symphony Documents、Lotus Symphony Presentations、 Lotus Symphony Spreadsheets のすべてのモジュールで、文書の共有が有効なときには、ファイルのロックが可能です。このファイルのロック機能は、同じ文書を異なるオペレーティングシステムからアクセスするときでも利用できます。
ユーザー A が文書を開きます。 次の条件が適用されます。
他のユーザーがこの文書をロックしていない場合。
この文書は、ユーザー A により読み取りおよび書き込み権限で開かれます。この文書は、ユーザー A が文書を閉じるまで、他のユーザーに対してロックされます。
この文書が、ファイルシステムにより「読み取り専用」とマークが付けられている場合。
この文書は、読み取り専用モードで開かれます。編集は許可されません。ユーザー A は、他の文書名か他のパスを使えば、その文書を保存できます。ユーザー A はこのコピーを編集できます。
この文書が他のユーザーによってロックされている場合。
ユーザー A には、文書がロックされていることを知らせるダイアログが表示されます。ダイアログには、読み取り専用モードで開くか、編集可能なコピーを開くか、[開く] コマンドをキャンセルするかの選択を促すメッセージが表示されます。