IBM Lotus Symphony
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IBM Lotus Symphony では、独自の XML 形式 の他に、多くの外部 XML 形式を開いて保存することができます。
IBM Lotus Symphony では通常、ファイルを開くときに正しいファイルタイプが自動的に認識されます。場合によっては、ファイルタイプを [開く] ダイアログで選択することが必要な場合もあります。例えば、テキスト形式のデータベース表があって、これをデータベース表として開く場合、ファイルを選択した後にファイルタイプ「テキスト CSV」を指定する必要があります。
[ファイル] - [プリファレンス] - [Symphony] - [読み込みと保存] - [VBA プロパティ] では、MS Office 文書内の VBA マクロコードの設定を指定できます。VBA マクロは IBM Lotus Symphony で実行できず、最初に変換および調整する必要があります。IBM Lotus Symphony を使用して、Word、Excel、または PowerPoint ファイルの表示内容を変更した後、ファイルに格納されているマクロを変更せずに Microsoft Office 形式でファイルを再び保存するだけということがよくあります。目的に合わせて IBM Lotus Symphony の動作を設定できます。VBA マクロをコメント化された形式で IBM Lotus Symphony のサブルーチンとして保存し、文書が MS Office 形式で保存されるときに再び正しく書き戻されるようにするか、Microsoft Office マクロを読み込むときに削除するよう選択することができます。後の方のオプションは、Microsoft Office 文書内のウィルスに対する効果的な保護となります。
一部のフィルタは、インストールされていない場合でも、[開く] と [保存] ダイアログで選択できます。このようなフィルタを選択した場合、フィルタを必要な場合にインストールできることを示すメッセージが表示されます。
追加のフィルタをインストールしたり、インストール済み環境から個々のフィルタを削除したりする場合、IBM Lotus Symphony を終了し、セットアッププログラムを開始して、[変更] オプションを選択します。 その結果、IBM Lotus Symphony のコンポーネントを追加または削除できるダイアログが表示されます。グラフィックフィルタは「オプションのコンポーネント」から見つけることができます。
Lotus Symphony Documents では、様々なバージョンの Microsoft Word テキスト形式を読み込むことができます。また、自分のテキストを Word 形式で保存できます。ただし、Lotus Symphony Documents で利用できるものすべてを MS Word に転送できるわけではなく、一部インポートできないものもあります。
インポートは通常、問題ありません。赤色の取り消し線を引いた情報やコントロールもインポート (およびエクスポート) されるため、ツールは Word 文書に挿入されたテキストまたは削除されたテキストに加えて、変更されたフォント属性も認識できます。 作成者ごとの色分けや、これらの変更の時刻も含められます。画像のテキストボックスおよびラベルをテンプレートからインポートすると、ほとんどの属性は直接の段落属性および図形属性としてインポートされます。ただし、一部の属性はインポート手順中に失われます。
RTF ファイルのインポートおよびエクスポートも可能です。このファイル形式は、書式設定されたテキストを、様々なアプリケーションおよびプラットフォームをまたいで交換するために使用できます。この方法では、ほとんどのプログラムから読み取られる多くの書式は問題なく転送されます。スプレッドシートの一部を Lotus Symphony Spreadsheets から DDE 経由で Lotus Symphony Documents にインポートするとき、クリップボードでは RTF 形式を使用します。
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フィルタの [エンコードされたテキスト] は、テキスト文書を別のエンコードフォントで開いたり閉じたりするのに役立ちます。フィルタによって開くダイアログから、文字セット、デフォルトフォント、言語および段落区切りを選択できます。 |
HTML 文書の枠線がエクスポートされるとき、線はちょうど 1 ピクセルの幅でエクスポートされます。これは Netscape Navigator と MS Internet Explorer では、これより細い線が認識されないためです。インポートするとき、1 ピクセルの枠線は、0.05 pt の幅を使用して表示されます。
Lotus Symphony Documents では、脚注と文末脚注を HTML 文書に挿入できます。これらはメタタグとしてエクスポートされます。脚注と文末脚注の文字はハイパーリンクとしてエクスポートされます。
HTML 文書の不明な文字を含めるために、ノートが使用されます。「HTML:...」で始まり「>」で終わるノートは HTML コードとして扱われますが、これらの指定を伴わずにエクスポートされます。テキストの周りにあるタグは、「HTML:...」の後に含めることができます。 アクセント付き文字は ANSI 文字セットに変換されます。ノートはインポート中に作成されます (ファイルのプロパティに存在しないメタタグや不明なタグなど)。
Lotus Symphony Documents の HTML インポートでは、文字コードが UTF-8 または UCS2 のファイルを読み取ることができます。ANSI 文字セットまたはシステムの文字セットに含まれているすべての文字が表示できます。
HTML にエクスポートするとき、[ファイル] - [プリファレンス] - [Symphony] - [読み込みと保存] - [HTML 互換性] で選択された文字セットが使用されます。文字セットに存在しない文字は置換形式で書き込まれ、最近の Web ブラウザでは正しく表示されます。このような文字をエクスポートすると、該当する警告を受け取ります。
[ファイル] - [プリファレンス] - [Symphony] - [読み込みと保存] - [HTML 互換性] で、Netscape Navigator、MS Internet Explorer、または Lotus Symphony Documents をエクスポートオプションとして選択した場合、重要なすべてのフォント属性は直接属性 (テキストの色、フォントサイズ、太字、斜体など) として CSS1 スタイルでエクスポートされます。 ( CSS は Cascading Style Sheets という意味です)。インポートもこの基準に従って実行されます。
「フォント」プロパティは Netscape Navigator に対応しています。つまり、フォントサイズの前に、「フォントスタイル」(斜体、なし)、「フォントバリエーション」(標準、小型大文字) および「フォント幅 (標準、太字)」のオプション値を指定できます。
例えば、「Font: bold italic small-caps 12pt/200% Arial」と指定すると、太字、斜体、小型大文字、ダブルスペースに切り替わり、Arial または Helvetica (Arial が存在しない場合) のフォントファミリーが使用されます。
「Font: 10pt」と指定すると、太字、斜体、小型大文字がオフの 10pt フォントに切り替わります。
MS Internet Explorer または Lotus Symphony Documents がエクスポートオプションに指定された場合、コントロールフィールドのサイズとその内部マージンはスタイル (印刷書式) としてエクスポートされます。 CSS1 サイズプロパティは、「幅」と「高さ」の値に基づいています。ページのすべての側に同じマージンを設定するために「マージン」プロパティが使用されます。異なるマージンを許可するため、「左マージン」、「右マージン」、「上部マージン」、「下部マージン」のプロパティが使用されます。
画像およびプラグインのコンテンツまでの距離は、Lotus Symphony Documents および MS Internet Explorer へのエクスポートごとに個別に設定できます。上部/下部マージンまたは右/左マージンの設定が異なる場合、この距離は、CSS1 サイズプロパティの「上部マージン」、「下部マージン」、「左マージン」および「右マージン」として、対応するタグの「STYLE」オプションでエクスポートされます。
テキストフレームは、絶対位置決めオブジェクトについて、CSS1 拡張を使用してサポートされます。これはエクスポートオプションが Netscape Navigator、MS Internet Explorer、Lotus Symphony Documents の場合にのみ該当します。テキストフレームは、画像、プラグイン、浮動フレームとして配置できますが、文字にリンクされたフレームは使用できません。
テキストフレームは列を含まない場合、「<SPAN>」タグまたは「<DIV>」タグとしてエクスポートされます。列を含む場合、「<MULTICOL>」としてエクスポートされます。
IBM Lotus Symphony で設定される計測単位は、CSS1 プロパティの HTML エクスポートに使用されます。単位は [ファイル] - [プリファレンス] - [Symphony] - [Lotus Symphony Documents] - [全般] または [ファイル] - [プリファレンス] - [Symphony] - [Lotus Symphony Documents/Web] - [表示] を使用して、テキスト文書と HTML 文書で別々に設定できます。エクスポートされる小数点以下の桁数は単位によって異なります。
単位 | CSS1 での計測単位名 | 小数点以下の桁の最大数 |
ミリメートル | mm | 2 |
センチメートル | cm | 2 |
インチ | in | 2 |
パイカ | pc | 2 |
ポイント | pt | 1 |
[ファイル] - [プリファレンス] - [Symphony] - [読み込みと保存] - [HTML 互換性] で、エクスポートオプション「Lotus Symphony Documents」または「Internet Explorer」が選択された場合、番号付けのインデントは、<OL> および <UL> タグの STYLE 属性の「margin-left」CSS1 プロパティとしてエクスポートされます。このプロパティは、次に高いレベルのインデントからの相対的な差異を示します。
番号付けにおける左側の段落インデントは、 「margin-left」CSS1 プロパティで示されます。番号付けの最初の行のインデントは無視され、エクスポートされません。
IBM Lotus Symphony では、削除済みセクションへの参照 (例えば参照される列など) をインポートおよびエクスポートします。エクスポート処理では式全体が表示でき、削除済みの参照には参照の指示 (#REF!) が含まれています。インポート中は参照に対応して #REF! が作成されます。
HTML 文書のように、IBM Lotus Symphony 画像ファイルを開くとき、名前のエレメント (IBM Lotus Symphony Presentations) を使用または使用しないフィルタを使用することを選択できます。
EPS ファイルをインポートするとき、画像のプリビューが文書内に表示されます。プリビューが使用できない場合、画像のサイズに対応するプレースホルダが文書内に表示されます。Unix および Microsoft Windows では、インポートされたファイルを PostScript プリンタを使用して印刷できます。別のプリンタを使用すると、プリビューが印刷されます。EPS 画像をエクスポートするとき、プリビューが作成され、TIFF または EPSI 形式を持ちます。EPS 画像が他の画像と一緒に EPS 形式でエクスポートされる場合、このファイルは変更されずに新しいファイルに組み込まれます。
画像が TIFF 形式でインポートまたはエクスポートされるとき、マルチパス TIFF が許可されます。画像は単一ファイル内の個々の写真のセットとして (FAX の個々のページのように) 取得されます。
IBM Lotus Symphony Presentations の一部のオプションには [ファイル] - [エクスポート] でアクセスできます。
文書または画像を PostScript 形式でエクスポートするには、以下の手順を実行します。
まだインストールしていない場合、PostScript プリンタドライバ (Apple LaserWriter ドライバなど) をインストールします。
[ファイル] - [印刷] メニューコマンドを使用して文書を印刷します。
ダイアログで PostScript プリンタを選択し、[ファイルへ出力] チェックボックスにチェックマークを付けます。PostScript ファイルが作成されます。