IBM Lotus Symphony
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空セルの処理方法が変更されました。
以前の空セルは、コンテキストに応じて強制的に数値の 0 や空ストリングとして処理されていました (ただし、セル A1 が空の場合に「=A1=0」と「=A1=""」の結果がどちらも TRUE になる直接比較は除く)。現在は、実際に使用されるまで空セルが継承されるため、検索結果として空セルが返された場合、「=VLOOKUP(...)=0」と「=VLOOKUP(...)=""」のいずれも TRUE になります。
空セルへの単純参照は以前と同じく数値の 0 として表示されますが、常に数値型とは限らないため、参照するセルとの比較も正常に実行されます。
以下の例では、セル A1 には数値、セル B1 は空、セル C1 にはセル B1 への参照が含まれています。
A1: 1 B1: <空> C1: =B1 (表示は 0)
=B1=0 => TRUE
=B1="" => TRUE
=C1=0 => TRUE
=C1="" => TRUE (以前は FALSE)
=ISNUMBER(B1) => FALSE
=ISNUMBER(C1) => FALSE (以前は TRUE)
=ISNUMBER(VLOOKUP(1;A1:C1;2)) => FALSE (B1)
=ISNUMBER(VLOOKUP(1;A1:C1;3)) => FALSE (C1、以前は TRUE)
=ISTEXT(B1) => FALSE
=ISTEXT(C1) => FALSE
=ISTEXT(VLOOKUP(1;A1:C1;2)) => FALSE (B1、以前は TRUE)
=ISTEXT(VLOOKUP(1;A1:C1;3)) => FALSE (C1)
=ISBLANK(B1) => TRUE
=ISBLANK(C1) => FALSE
=ISBLANK(VLOOKUP(1;A1:C1;2)) => TRUE (B1、以前は FALSE)
=ISBLANK(VLOOKUP(1;A1:C1;3)) => FALSE (C1)
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Microsoft Excel では処理が異なり、空セルへの参照結果として、または結果が空セルになる数式セルの結果として、常に数値が返されることに注意する必要があります。例: |
A1: <空>
B1: =A1 => 表示は 0 だが単に空セルへの参照
=ISNUMBER(A1) => FALSE
=ISTEXT(A1) => FALSE
=A1=0 => TRUE
=A1="" => TRUE
=ISNUMBER(B1) => FALSE (MS-Excel: TRUE)
=ISTEXT(B1) => FALSE
=B1=0 => TRUE
=B1="" => TRUE (MS-Excel: FALSE)
C1: =VLOOKUP(...) 結果は空セル => 表示は空 (MS-Excel: 表示は 0)
=ISNUMBER(VLOOKUP(...)) => FALSE
=ISTEXT(VLOOKUP(...)) => FALSE
=ISNUMBER(C1) => FALSE (MS-Excel: TRUE)
=ISTEXT(C1) => FALSE