IBM Lotus Symphony
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回帰直線の切片を返します。
INTERCEPT(DataY; DataX)
DataY は、実測値またはデータの従属集合です。
DataX は、実測値またはデータの独立集合です。
ここには、名前、配列、または数値が入った参照を使用する必要があります。数値を直接入力することも可能です。
サンプルの表を利用して切片を求めます。Y の値はセル範囲 D3:D9 に、X の値はセル範囲 C3:C9 に入力されています。関数は次のようになります:
=INTERCEPT(D3:D9;C3:C9) = 2.15。
数値データの個数を返します。任意のデータが入力できますが、数値データの個数のみが数えられます。
COUNT(Value1; Value2; ... Value30)
Value1; Value2, ... は、カウントする値を表す 1 個から 30 個までの値です。
値 1 から 4 のフィールド内のエントリ 2、4、6 および 8 がカウントされます。
=COUNT(2;4;6;"eight") = 3。したがって、数値の数は 3 です。
数値データの個数を返します。テキストエントリもカウントされ、そのエントリに長さ 0 の空の文字列が入っている場合でも同様です。引数が配列または参照である場合、配列または参照内の空のセルは無視されます。
COUNTA(Value1; Value2; ... Value30)
Value1; Value2, ... は、カウントする値を表す 1 個から 30 個までの引数です。
値 1 から 4 のフィールド内のエントリ 2、4、6 および 8 がカウントされます。
=COUNTA(2;4;6;"eight") = 4。したがって、値のカウントは 4 になります。
二項分布の試行が成功する確率を返します。
B(試行回数; SP; T1; T2)
試行回数 は、単独の試行回数です。
成功率 は、各試行が成功する確率です。
T1 は、試行が成功する回数の下限です。
T2 (オプション) は、試行が成功する最高回数です。
サイコロを 10 回投げた場合の確立はどうなるでしょう。6 の出る回数は正確に 2 回でしょうか。6 (あるいは他の数字) の出る確率は 1/6 です。以下の式では、3 つの要素を組み合わせています。
=B(10;1/6;2) は、29% の確率を返します。
指定した Y と X の値から、ピアソンの積率相関係数の 2 乗を返します。相関係数の 2 乗は、決定係数 と同じ意味を持ちます。
RSQ(DataY; DataX)
DataY は、データポイントの配列または範囲です。
DataX は、データポイントの配列または範囲です。
=RSQ(A1:A20;B1:B20) は、列 A と 列 B に入力されているデータの決定係数を返します。
ベータ分布のパーセント点を返します。
BETAINV(数値; α; β; 下限; 上限)
数値 は 下限 から 上限 の間で分析する数値です。
α は、確率分布のパラメータです。
β は、確率分布のパラメータです。
下限 (オプション) は、数値 の下限です。
上限 (オプション) は、数値 の上限です。
Lotus® Symphony™ Spreadsheets 関数では、「オプション」とマーク付けされたパラメータを省略できるのは、それに続くパラメータがない場合のみです。 たとえば、4 つのパラメータを持つ関数で、最後の 2 つのパラメータが「オプション」とマーク付けされている場合、パラメータ 4、またはパラメータ 3 と 4 を省略することは可能ですが、パラメータ 3 のみを省略することはできません。
=BETAINV(0.5;5;10) は 0.33 を返します。
ベータ分布の分布関数の値を返します。
BETADIST(数値; α; β; 下限; 上限)
数値 は 下限 から 上限 の間で分析する数値です。
α は、確率分布のパラメータです。
β は、確率分布のパラメータです。
下限 (オプション) は、数値 の下限です。
上限 (オプション) は、数値 の上限です。
Lotus Symphony Spreadsheets 関数では、「オプション」とマーク付けされたパラメータを省略できるのは、それに続くパラメータがない場合のみです。たとえば、4 つのパラメータを持つ関数で、最後の 2 つのパラメータが「オプション」とマーク付けされている場合、パラメータ 4、またはパラメータ 3 と 4 を省略することは可能ですが、パラメータ 3 のみを省略することはできません。
=BETADIST(0.75;3;4) は、値 0.96 を返します。
二項分布の確率を返します。
BINOMDIST(成功数; 試行回数; 成功率; 関数形式)
成功数 は、試行が成功する回数です。
試行回数 は、単独の試行回数です。
成功率 は、各試行が成功する確率です。
関数形式 に 0 を指定すると、密度関数、関数形式 に 1 を指定すると、分布関数の値を返します。
=BINOMDIST(A1;12;0.5;0) は、A1 に 0 から 12 の値を入力した場合、コインを 12 回投げて 裏 が A1 に入力した回数出る確率を返します。
=BINOMDIST(A1;12;0.5;1) は、同じ連続データの累積確率を返します。例えば A1 に 4 を入力すると、裏 が 0 回から 4 回出る確率をすべて足した値 0.19 を返します。
指定した自由度のカイ二乗分布のパーセント点を返します。標本データのカイ二乗値がこの値を超える場合、帰無仮説を棄却します。
CHIINV(上側確率; DegreesFreedom)
上側確率 は、カイ二乗分布のパーセント点を求めるための上側確率です。
DegreesFreedom は、カイ二乗分布の自由度です。
1 つのサイコロを 1,020 回投げました。サイコロの目は、1 が 195 回、2 が 151 回、3 が 148 回、4 が 189 回、5 が 183 回、6 が 154 回実際に観察されました。「サイコロは偽者である」という帰無仮説を検定します。
上記の数式を使って、標本のカイ二乗値を求めます。n 回サイコロを振った時に特定の目が出る期待値は n 掛ける 1/6、つまり 1020/6 = 170 です。観察されたカイ二乗値は 13.27 になります。
観察されたカイ二乗値が、カイ二乗分布のパーセント点以上である場合は、観察値と理論値との偏差が大きすぎるため、仮説は破棄されます。観察されたカイ二乗値がカイ二乗分布のパーセント点を超えない場合は、仮説が指定の上側確率で成り立ちます。
=CHIINV(0.05;5) は 11.07 を返します。
=CHIINV(0.02;5) は 13.39 を返します。
「サイコロは偽物である」という帰無仮説は、上側確率が 5% の場合採択され、上側確率が 2% の場合棄却されます。
独立性の検定を行い、その有意確率 (P 値) を返します。標本の実測値と期待値が比較されます。CHITEST は、両方のデータを比較して、すべての値の (実測値-期待値)^2/期待値 を求め、その値からカイ二乗値を求めます。このカイ二乗値から、検定する仮説の危険率が求められます。
CHITEST によって求められた確率は、CHIDIST で求めることもできます。 その場合、データのかわりに標本のカイ二乗値をパラメータに指定する必要があります。
CHITEST(DataB; DataE)
DataB は、実測値の配列です。
DataE は、期待値の範囲です。
A (実測値) | B (期待値) | |
---|---|---|
1 | 195 | 170 |
2 | 151 | 170 |
3 | 148 | 170 |
4 | 189 | 170 |
5 | 183 | 170 |
6 | 154 | 170 |
=CHITEST(A1:A6;B1:B6) は 0.02 を返します。これは、「観測値は期待値に適合している」という仮説が証明される確率です。
指定した自由度におけるカイ二乗分布の上側確率を返します。CHIDIST は、標本のカイ二乗値を理論上のカイ二乗分布の値と比較し、検定する仮説の危険率を返します。標本のカイ二乗値は、すべての値の (測定値-期待値)^2/期待値 で求められます。
CHIDIST で求められる確率は、CHITEST でも求めることができます。CHITEST ではパラメータに標本のカイ二乗ではなく、測定値と期待値を使用します。
CHIDIST(数値; DegreesFreedom)
数値 は、標本のカイ二乗値です。
DegreesFreedom は、カイ二乗分布の自由度です。
=CHIDIST(13.27; 5) は 0.02 を返します。
自由度 5 のカイ二乗分布において、カイ二乗値が 13.27 より大きいときに対応する確率は 2% です。
指定した指数定数での指数分布における密度関数、または分布関数の値を返します。
EXPONDIST(数値; ラムダ; C)
数値 は、指数分布を計算する値です。
ラムダ は、パラメータの値です。
C は関数形式を決定する論理値です。関数形式に 0 を指定すると密度関数、関数形式に 1 を指定すると分布関数の値を返します。
=EXPONDIST(3;0.5;1) は 0.78 を返します。