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財務関数パート 2

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PPMT

定額の支払いが定期的に行われ、利率が一定である場合に、指定された期間において、投資に支払われる元金を返します。

構文

PPMT(Rate; Period; NPer; PV; FV; Type)

Rate は指定期間を通じて一定の利率です。

Period は、元金支払額を求める期です。最初の期の場合は P = 1、最後の期の場合は P = NPer です。

NPer は投資期間全体での支払回数の合計です。

PV は一連の支払いにおける現在の価値です。

FV (オプション) は、求める将来の価値です。

Type (オプション) は、支払いが行われる期日です。0 (期首) または 1 (期末) で指定します。

Lotus® Symphony™ Spreadsheets 関数では、「オプション」とマーク付けされたパラメータを省略できるのは、それに続くパラメータがない場合のみです。 たとえば、4 つのパラメータを持つ関数で、最後の 2 つのパラメータが「オプション」とマーク付けされている場合、パラメータ 4、またはパラメータ 3 と 4 を省略することは可能ですが、パラメータ 3 のみを省略することはできません。

8.75% の利率で 3 年間支払う場合の、月ごとの支払金額を求めます。支払は期首に行い、最終残存額は 8,000 貨幣単位とします。

=PPMT(8.75%/12;1;36;5000;8000;1) = -350.99 通貨単位。

CUMPRINC

指定された期間に、貸付金に対して支払われる元金の累計を返します。

構文

CUMPRINC(Rate; NPer; PV; S; E; Type)

Rate は指定期間を通じて一定の利率です。

NPer は、貸付期間全体での支払回数の合計を指定します。全支払い期間は、整数でなくてもかまいません。

PV は一連の支払いにおける現在の価値です。

S は、計算の対象となる最初の期を指定します。

E は、計算の対象となる最後の期を指定します。

Type は、支払いが行われる期日が期間の期首か期末かを指定します。

5.5% の利率で 36 期間に返済する元金の額を求めます。価額は 15,000 通貨単位です。返済する元金は、第 10 期から第 18 期までの期間で計算します。支払期日は期末に指定します。

=CUMPRINC(5.5%/12;36;15000;10;18;0) = -3669.74 通貨単位。第 10 期から第 18 期までの間の支払額は、3669.74 通貨単位です。

CUMPRINC_ADD

指定された期間に、貸付金に対して支払われる元金の累計を返します。

ノートアイコン 名前の末尾に _ADD が付く関数は、それと一致する Microsoft Excel の関数と同じ結果を戻します。国際標準に基づいた結果を得るには、_ADD が付かない関数を使用してください。例えば、WEEKNUM 関数は、国際標準である ISO 6801 に基づいて、指定された日付が年の何週目にあたるかを計算します。一方、WEEKNUM_ADD は、Microsoft Excel と同じ値を戻します。

構文

CUMPRINC_ADD(Rate; NPer; PV; StartPeriod; EndPeriod; Type)

Rate は、貸付期間を通じて一定の利率です。

NPer は、貸付期間全体での支払回数の合計です。利率と支払回数は同じ期間 (年または月) を基準とします。

PV は、現在の価値です。

StartPeriod は、計算の対象となる最初の期です。

EndPeriod は、計算の対象となる最後の期です。

Type は、期末に支払う場合は 0、期初に支払う場合は 1 を指定します。

次のような住宅ローンがあります:

利率: 年利 9.00 パーセント (9%/12 = 0.0075)、返済期間: 30 年 (支払回数 = 30 * 12 = 360)、現在価値: ¥125000

2 年目 (支払回数 = 13 から 24) に返済する元金の合計を求めます。

=CUMPRINC_ADD(0.0075;360;125000;13;24;0) は -934.1071 を返します。

最初の月に返済する元金を求めます。

=CUMPRINC_ADD(0.0075;360;125000;1;1;0) は -68.27827 を返します。

CUMIPMT

複利の累計、すなわちある期間の投資に対する全利息の合計を計算します。利率は一定です。

構文

CUMIPMT(Rate; NPer; PV; S; E; Type)

Rate は指定期間を通じて一定の利率です。

NPer は、貸付期間全体での支払回数の合計を指定します。全支払い期間は、整数でなくてもかまいません。

PV は一連の支払いにおける現在の価値です。

S は、計算の対象となる最初の期を指定します。

E は、計算の対象となる最後の期を指定します。

Type は、支払いが行われる期日が期間の期首か期末かを指定します。

5.5% の期間利率で現在価格 5,000 通貨単位から 2 年間に得られる利息の合計を求めます。計算期間の始まりは第 4 期で、終わりが第 6 期、支払期日は各期間の期首とします。

=CUMIPMT(5.5%/12;24;5000;4;6;1) = -57.54 通貨単位。第 4 期から第 6 期までの利息の合計は 57.54 通貨単位です。

CUMIPMT_ADD

指定された期間に、貸付金に対して支払われる利息の累計を返します。

ノートアイコン 名前の末尾に _ADD が付く関数は、それと一致する Microsoft Excel の関数と同じ結果を戻します。国際標準に基づいた結果を得るには、_ADD が付かない関数を使用してください。例えば、WEEKNUM 関数は、国際標準である ISO 6801 に基づいて、指定された日付が年の何週目にあたるかを計算します。一方、WEEKNUM_ADD は、Microsoft Excel と同じ値を戻します。

構文

CUMIPMT_ADD(Rate; NPer; PV; StartPeriod; EndPeriod; Type)

Rate は、貸付期間を通じて一定の利率です。

NPer は、貸付期間全体での支払回数の合計です。利率と支払回数は同じ期間 (年または月) を基準とします。

PV は、現在の価値です。

StartPeriod は、計算の対象となる最初の期です。

EndPeriod は、計算の対象となる最後の期です。

Type は、期末に支払う場合は 0、期初に支払う場合は 1 を指定します。

次のような住宅ローンがあります:

利率: 年利 9.00 パーセント (9%/12 = 0.0075)、返済期間: 30 年 (支払い回数 = 30 * 12 = 360)、現在価値: 125,000 通貨単位

2 年目 (支払回数 = 13 から 24) に返済する利息の合計を求めます。

=CUMIPMT_ADD(0.0075;360;125000;13;24;0) は -11135.23 を返します。

最初の月に返済する利息を求めます。

=CUMIPMT_ADD(0.0075;360;125000;1;1;0) は -937.50 を返します。

PRICE

定期的に利息が支払われる証券に対して、100 通貨単位当たりの価格を返します。

構文

PRICE(Settlement; Maturity; Rate; Yield; Redemption; Frequency; Basis)

Settlement は、証券の受領日です。

Maturity は、証券の満期日 (支払期日) です。

Rate は、名目年利率 (表面金利)です。

Yield は、証券の年間配当です。

Redemption は、額面 100 通貨単位に対する証券の償還額です。

Frequency は、年間の利息支払回数 (1、2 または 4) です。

Basis は、オプションのリストから選択でき、1 年の計算方法を示します。

表 1. PRICE 関数の計算オプション
基準 計算
0 または指定なし US 方式 (NASD)、30 日 * 12 カ月
1 1 カ月または 1 年の正確な日数
2 1 カ月の正確な日数、1 年は 360 日
3 1 カ月の正確な日数、1 年は 365 日
4 ヨーロッパ方式、30 日 * 12 カ月

次の価格を計算します。証券を 1999 年 2 月 15 日に購入しました。満期日は 2007 年 11 月 15 日、利率 5.75%、利回り 6.5% です。利回り 6.5 パーセントで、償還額は 100 通貨単位です。利息は半年毎に支払われます (頻度 2)。Basis 0 で算出すると、価格は以下のようになります。

=PRICE("1999-02-15"; "2007-11-15"; 0.0575; 0.065; 100; 2; 0) は 95.04287 を返します。

PRICEDISC

受領日に利息が支払われる証券に対して、額面 100 通貨単位当たりの価格を返します。

構文

PRICEDISC(Settlement; Maturity; Discount; Redemption; Basis)

Settlement は、証券の受領日です。

Maturity は、証券の満期日 (支払期日) です。

Discount は、証券の割引率 (パーセンテージ) です。

Redemption は、額面 100 通貨単位に対する証券の償還額です。

Basis は、オプションのリストから選択でき、1 年の計算方法を示します。

表 2. PRICEDISC 関数の計算オプション
基準 計算
0 または指定なし US 方式 (NASD)、30 日 * 12 カ月
1 1 カ月または 1 年の正確な日数
2 1 カ月の正確な日数、1 年は 360 日
3 1 カ月の正確な日数、1 年は 365 日
4 ヨーロッパ方式、30 日 * 12 カ月

次の価格を計算します。証券を 1999 年 2 月 15 日に購入しました。パーセント単位の割引率は 5.25% です。償還額は 100 です。基準 2 で計算すると、価格の割引率は次のようになります。

=PRICEDISC("1999-02-15"; "1999-03-01"; 0.0525; 100; 2) は 99.79583 を返します。

PRICEMAT

満期日に利息が支払われる証券に対して、額面 100 通貨単位当たりの価格を返します。

構文

PRICEMAT(Settlement; Maturity; Issue; Rate; Yield; Basis)

Settlement は、証券の受領日です。

Maturity は、証券の満期日 (支払期日) です。

Issue は、 証券の発行日です。

Rate は、発行日における証券の利率です。

Yield は、証券の年間配当です。

Basis は、オプションのリストから選択でき、1 年の計算方法を示します。

表 3. PRICEMAT 関数の計算オプション
基準 計算
0 または指定なし US 方式 (NASD)、30 日 * 12 カ月
1 1 カ月または 1 年の正確な日数
2 1 カ月の正確な日数、1 年は 360 日
3 1 カ月の正確な日数、1 年は 365 日
4 ヨーロッパ方式、30 日 * 12 カ月

受領日: 1999 年 2 月 15 日、満期日: 1999 年 4 月 13 日、発行日: 1998 年 11 月 11 日。利率: 6.1 パーセント、利回り: 6.1 パーセント、基準: 30/360 = 0。

価格の計算は次のようになります:

=PRICEMAT("1999-02-15";"1999-04-13";"1998-11-11"; 0.061; 0.061;0) は 99.98449888 を返します。

DURATION

投資して目標額に達成するのに必要とする期間を返します。

構文

DURATION(Rate; PV; FV)

Rate は、定数を指定します。利率は、総寿命に対して計算します (観察期間)。期間ごとの利率は、利率を寿命で割って算出されます。年利の利率は、利率/12 を入力します。

PV は、現在の現金価値です。価額は預金、または現物給与の現在の価額です。預金値は正の値で入力する必要があります。つまり、ゼロ以下であってはなりません。

FV は、期待する値を指定します。将来価値は、どの積み立ての値が (将来的に) 目標なのかを指定します。

利率 4.75%、現在の価値 25,000 通貨単位、将来価値 1,000,000 通貨単位の場合、支払い期間は 79.49 回になります。一回の支払額は、見積もられた将来価値と支払い期間から次のように計算されます: 1,000,000/79.49=12,580.20

SLN

資産の 1 期間あたりの定額減価償却費を計算します。償却期間中の減価償却費は一定です。

構文

SLN(Cost; Salvage; Life)

Cost は、資産を購入した時点での価格です。

Salvage には、耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。

Life は、資産がいくつの期間にわたって償却されるかを指定したものです。

取得価格 50,000 通貨単位の Lotus Symphony 設備を7 年間で償却するとします。残存価格の見積もりは 3,500 通貨単位です。

=SLN(50000;3,500;84) = 553.57 通貨単位。Lotus Symphony 設備の月々の償却費は、553.57 通貨単位です。

MDURATION

額面価格を $100 と仮定して、証券に対する修正マコーレー係数を返します。

構文

MDURATION(Settlement; Maturity; Coupon; Yield; Frequency; Basis)

Settlement は、証券の受領日です。

Maturity は、証券の満期日 (支払期日) です。

Coupon は、名目年利率 (表面金利) です。

Yield は、証券の年間配当です。

Frequency は、年間の利息支払回数 (1、2 または 4) です。

Basis は、オプションのリストから選択でき、1 年の計算方法を示します。

表 4. MDURATIONS 関数の計算オプション
基準 計算
0 または指定なし US 方式 (NASD)、30 日 * 12 カ月
1 1 カ月または 1 年の正確な日数
2 1 カ月の正確な日数、1 年は 360 日
3 1 カ月の正確な日数、1 年は 365 日
4 ヨーロッパ方式、30 日 * 12 カ月

ある証券の受領日が 2001 年 1 月 1 日、満期日が 2006 年 1 月 1 日です。名目利率は 8% です。利回りは 9.0% です。 利息は半年毎に支払われます (頻度 2)。日毎に算出された残高利息を使用して (Basis 3)、変更された存続期間を算出します。

=MDURATION("2001-01-01"; "2006-01-01"; 0.08; 0.09; 2; 3) は 4.02 年を返します。

NPV

支払いが定期的に行われる場合の投資の現在の価値を、割引率を考慮して計算します。正味現在価格を得るには、戻り値からプロジェクトのコスト (時間ゼロにおける初期キャッシュフロー) を差し引きます。

構文

NPV(Rate; Value1; Value2; ...)

Rate は、ある期間の割引率です。

Value1;... は、振り込みまたは支払いに相当する値です。最大 30 個までの値を指定できます。

定期的に 10、20、30 通貨単位を支払う場合の割引率 8.75% での正味現在価格を求めます。時間ゼロにおいて、-40 通貨単位のコストが支払われました。

=NPV(8.75%;10;20;30) = 49.43 通貨単位。正味現在価格は、戻り値から初期コストの 40 通貨単位を減算したものです。したがって、9.43 通貨単位になります。

NOMINAL

実効利率に対する 1 年あたりの名目年利率を計算します。

構文

NOMINAL(EffectiveRate; NPerY)

EffectiveRate は実行利率です。

NPerY は、1 年あたりの利子の支払回数です。

1 年に利息が 12 回支払われ、実効年利率が 13.5% の場合の 1 年あたりの名目利率を求めます。

=NOMINAL(13.5%;12) = 12.73%。1 年当たりの名目利率は 12.73% です。

NOMINAL_ADD

指定された実効年利率と、1 年当たりの複利計算回数を元に、名目年利率を返します。

ノートアイコン 名前の末尾に _ADD が付く関数は、それと一致する Microsoft Excel の関数と同じ結果を戻します。国際標準に基づいた結果を得るには、_ADD が付かない関数を使用してください。例えば、WEEKNUM 関数は、国際標準である ISO 6801 に基づいて、指定された日付が年の何週目にあたるかを計算します。一方、WEEKNUM_ADD は、Microsoft Excel と同じ値を戻します。

構文

NOMINAL_ADD(EffectiveRate; NPerY)

EffectiveRate は、実効年利率です。

NPerY は、1 年当たりの複利計算回数です。

実効利率 5.3543%、四半期ごとの利息支払の場合の名目年利率を求めます。

=NOMINAL_ADD(5.3543%;4) は 0.0525 または 5.25% を返します。

DOLLARFR

小数で表された数値を分数表示に変換します。

構文

DOLLARFR(DecimalDollar; Fraction)

DecimalDollar は、小数で表された数値です。

Fraction は、分数の分母となる整数です。

=DOLLARFR(1.125;16) は 16 を分母にする分数に変換されて 1.02 を返し、1 + 2/16 を表します。

=DOLLARFR(1.125;8) は 8 を分母とする分数に変換されます。結果は 1.1 で、1 + 1/8 を表します。

DOLLARDE

分数で表された数値を小数に変換します。

構文

DOLLARDE(FractionalDollar; Fraction)

FractionalDollar は小数で指定された数値です。

Fraction は、分数の分母となる整数です。

=DOLLARDE(1.02;16) は 1 + 2/16 を表し、1.125 を返します。

=DOLLARDE(1.1;8) は 1 + 1/8 を表し、1.125 を返します。

MIRR

一連の定期的なキャッシュフローに基づいて、修正内部利益率を返します。

構文

MIRR(Values; Investment; ReinvestRate)

Value は、支払いに対応する内容を持つセルの配列またはセル参照です。

Investment は、支払額 (負のキャッシュフロー) に対する利率を指定します。

ReinvestRate は、収益額 (正のキャッシュフロー) に対する利率を指定します。

セルの内容が A1 = -5、A2 = 10、A3 = 15、A4 = 8 で安全利率が 0.5 危険利率が 0.1 の場合、94.16 % を返します。

YIELD

利息が定期的に支払われる証券の利回りを返します。

構文

YIELD(Settlement; Maturity; Rate; Price; Redemption; Frequency; Basis)

Settlement は、証券の受領日です。

Maturity は、証券の満期日 (支払期日) です。

Rate は、証券の年利率です。

Price は、額面 100 通貨単位に対する証券の価格です。

Redemption は、額面 100 通貨単位に対する証券の償還額です。

Frequency は、年間の利息支払回数 (1、2 または 4) です。

Basis は、オプションのリストから選択でき、1 年の計算方法を示します。

表 5. YIELD 関数の計算オプション
基準 計算
0 または指定なし US 方式 (NASD)、30 日 * 12 カ月
1 1 カ月または 1 年の正確な日数
2 1 カ月の正確な日数、1 年は 360 日
3 1 カ月の正確な日数、1 年は 365 日
4 ヨーロッパ方式、30 日 * 12 カ月

証券を 1999 年 2 月 15 日に購入しました。満期日は 2007 年 11 月 15 日です。利率は 5.75% です。価格は、額面 100 通貨単位あたり 95.04287 通貨単位で、償還値が 100 通貨単位です。利息は半年ごとに支払われ (frequency = 2)、Basis は 0 です。

=YIELD("1999-02-15"; "2007-11-15"; 0.0575 ;95.04287; 100; 2; 0) は 0.065 または 6.50 パーセントを返します。

YIELDDISC

割引債の年利回りを返します。

構文

YIELDDISC(Settlement; Maturity; Price; Redemption; Basis)

Settlement は、証券の受領日です。

Maturity は、証券の満期日 (支払期日) です。

Price は、額面 100 通貨単位に対する証券の価格です。

Redemption は、額面 100 通貨単位に対する証券の償還額です。

Basis は、オプションのリストから選択でき、1 年の計算方法を示します。

表 6. YIELDDISC 関数の計算オプション
基準 計算
0 または指定なし US 方式 (NASD)、30 日 * 12 カ月
1 1 カ月または 1 年の正確な日数
2 1 カ月の正確な日数、1 年は 360 日
3 1 カ月の正確な日数、1 年は 365 日
4 ヨーロッパ方式、30 日 * 12 カ月

無利子証券を 1999 年 2 月 15 日に購入しました。満期日は 1999 年 3 月 1 日です。価格は、額面 100 通貨単位あたり 99.795 通貨単位で、償還値が 100 通貨単位です。割引債の、次の場合の利回りを求めます。

=YIELDDISC("1999-02-15"; "1999-03-01"; 99.795; 100; 2) は 0.052823 または 5.2823 パーセントを返します。

YIELDMAT

満期日に利息が支払われる証券の利回りを返します。

構文

YIELDMAT(Settlement; Maturity; Issue; Rate; Price; Basis)

Settlement は、証券の受領日です。

Maturity は、証券の満期日 (支払期日) です。

Issue は、 証券の発行日です。

Rate は、発行日における証券の利率です。

Price は、額面 100 通貨単位に対する証券の価格です。

Basis は、オプションのリストから選択でき、1 年の計算方法を示します。

表 7. YIELDMAT 関数の計算オプション
基準 計算
0 または指定なし US 方式 (NASD)、30 日 * 12 カ月
1 1 カ月または 1 年の正確な日数
2 1 カ月の正確な日数、1 年は 360 日
3 1 カ月の正確な日数、1 年は 365 日
4 ヨーロッパ方式、30 日 * 12 カ月

証券を 1999 年 3 月 15 日に購入しました。満期日は 1999 年 11 月 3 日です。証券の発行日は 1998 年 11 月 8 日です。利率は 6.25% で、価格は 100.0123 単位です。Basis は 0 です。この場合の利回りを求めます。

=YIELDMAT("1999-03-15"; "1999-11-03"; "1998-11-08"; 0.0625; 100.0123; 0) は 0.060954 または 6.0954 パーセントを返します。

PMT

利率が一定の投資の定期支払額 (年賦) を計算します。

構文

PMT(Rate; NPer; PV; FV; Type)

Rate は指定期間を通じて一定の利率です。

NPer は、年賦が支払われる期間の回数です。

PV は、一連の支払いの中で現在の価額 (現金価値) を指定します。

FV (オプション) は、定期的な支払いの終了後に得る最終価値 (将来の価値) です。

Type (オプション) は、定期的に行われる支払いの期日です。支払期日に 1 を指定すると、支払いが各期間の期首に行われ、0 を指定すると、支払いが各期間の期末に行われることを意味します。

Lotus Symphony Spreadsheets 関数では、「オプション」とマーク付けされたパラメータを省略できるのは、それに続くパラメータがない場合のみです。たとえば、4 つのパラメータを持つ関数で、最後の 2 つのパラメータが「オプション」とマーク付けされている場合、パラメータ 4、またはパラメータ 3 と 4 を省略することは可能ですが、パラメータ 3 のみを省略することはできません。

3 年間で現在価値 25,000 通貨単位を 1.99% の利率で支払う場合の、1 回の支払額を求めます。36 カ月、つまり 36 回支払いがあり、各支払い期間の利率は 1.99%/12 です。

=PMT(1.99%/12;36;25000) = -715.96 通貨単位。定期支払額は毎月 715.96 通貨単位です。

TBILLEQ

米国財務省短期証券 () の債券に相当する利回りを返します。米国財務省短期証券は、受領日と同年内の満期日に満額で支払われます。購入額からは割引率が引かれます。

構文

TBILLEQ(Settlement; Maturity; Discount)

Settlement は、証券の受領日です。

Maturity は、証券の満期日 (支払期日) です。

Discount は、証券取得時の割引率 (パーセンテージ) です。

受領日: 1999 年 3 月 31 日、満期日: 1999 年 6 月 1 日、割引率: 9.14 パーセント。

計算は次のようになります。

=TBILLEQ("1999-03-31";"1999-06-01"; 0.0914) は 0.094151 または 9.4151 パーセントを返します。

TBILLPRICE

米国財務省短期証券 (TB) の額面 100 通貨単位当たりの価格を返します。

構文

TBILLPRICE(Settlement; Maturity; Discount)

Settlement は、証券の受領日です。

Maturity は、証券の満期日 (支払期日) です。

Discount は、証券取得時の割引率 (パーセンテージ) です。

受領日: 1999 年 3 月 31 日、満期日: 1999 年 6 月 1 日、割引率: 9 パーセント。

証券の価格計算は次のようになります:

=TBILLPRICE("1999-03-31";"1999-06-01"; 0.09) は 98.45 を返します。

TBILLYIELD

米国財務省短期証券 (TB) の利回りを返します。

構文

TBILLYIELD(Settlement; Maturity; Price)

Settlement は、証券の受領日です。

Maturity は、証券の満期日 (支払期日) です。

Price は、額面 100 通貨単位に対する米国財務省短期証券 (TB) の価格 (購入価格) です。

受領日: 1999 年 3 月 31 日、満期日: 1999 年 6 月 1 日、現在価値: $98.45

証券の利回り計算は次のようになります:

=TBILLYIELD("1999-03-31";"1999-06-01"; 98.45) は 0.091417 または 9.1417 パーセントを返します。

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