IBM Lotus Symphony


フォームコントロールの全般設定

[全般] タブを使用して、フォームコントロールの全般プロパティを定義することができます。これらのプロパティは、コントロールのタイプによって異なります。すべてのコントロールにおいて、以下のプロパティがすべて使用できるわけではありません。

このコマンドの見つけ方...

選択したフォーム要素のコンテキストメニューを開いて、[コントロール] - [全般] タブを選択します。

名前

それぞれのコントロールフィールドおよびフォームには、それによって識別可能な [名前] プロパティがあります。名前はナビゲータに表示され、その名前を使用して、コントロールフィールドをマクロから参照できます。名前はすでにデフォルトの設定値に入力されています。コントロールフィールドは名前で示されますが、その名前はフィールドのラベルおよび番号を使用して構成されます。

これは追加情報を示すアイコンです。 マクロを処理する場合、コントロールの名前が固有であることを確認してください。

ラジオボタンなどの、機能的に同類の別のコントロールをグループ化する際にも、名前が使用されます。これを行うには、グループのすべてのメンバーに同じ名前を指定します。同一の名前を持つコントロールが 1 つのグループを形成します。グループ化されたコントロールは、[グループ枠] を使用して表示することができます。

ラベル

ラベルプロパティは、フォーム上のコントロールフィールドに表示するラベルを設定します。 このプロパティにより、表コントロールフォーム内のデータフィールドの表示可能なラベルまたは列のヘッダーが決まります。

新しいコントロールを作成するとき、[名前] プロパティで事前定義された記述が、コントロールをラベル化する際のデフォルトとして使用されます。ラベルは、コントロールフィールド名とコントロールを番号付けする整数で構成されます (例、CommandButton1)。[タイトル] プロパティを使用して、ラベルがコントロールの機能を反映するように別の記述をコントロールに割り当てることができます。ユーザーが理解できる表現的なラベルをコントロールに割り当てるには、この項目を変更します。

複数行のタイトルを作成するには、矢印ボタンを使用してコンボボックスを開きます。任意改行は、[Shift] + [Ctrl] + [Enter]で入力できます。

これは追加情報を示すアイコンです。 [タイトル] プロパティは、ユーザーから見えるインターフェース内でフォーム要素のラベル付けにのみ使用されます。マクロを処理する場合、コントロールは、実行時に [名前] プロパティを使用して常にアドレッシングされます。

ラベルフィールド

コントロールのラベルのソースを指定します。

ラベルの 1 文字をニーモニックとして定義して、ユーザーがキーボードで文字を押すことによってこのコントロールにアクセスできるようにするには、チルダ (~) 文字をラベルの文字の前に挿入します。

ラジオボタンを使用する場合、ラベルフィールドとして使用できるのはグループフレームのテキストのみです。このテキストは、同じグループのすべてのラジオボタンに適用されます。

テキストフィールドの横にある [...] ボタンをクリックすると、[ラベルフィールドの選択] ダイアログが表示されます。使用可能なコントロールのリストからコントロールを選択します。

フィールド [割り当てなし] をオフにします。そうしないと、ラベルフィールドとして使用するコントロールを割り当てることができません。 このフィールドを使用して、ラベルフィールドへのリンクを削除することができます。

アクティブにする

コントロールフィールドのプロパティ [使用可能にする] を [はい] にすると、フォームユーザーがそのコントロールフィールドを使用できます。 プロパティが使用不可の場合、これは使用不可 (いいえ) になり、ぼかし色で表示されます。

行数

ドロップダウンプロパティが含まれるコンボボックスでは、ドロップダウンリストに表示する行数を指定することができます。ドロップダウンオプションがないコントロールフィールドでは、行の表示はコントロールフィールドのサイズとフォントサイズによって指定されます。

最大文字数

テキストおよびコンボボックスの場合、入力可能な最大文字数を定義することができます。このコントロールフィールドのプロパティが不明な場合、デフォルトの設定値はゼロになります。

オートコンプリート

コンボボックスでオートコンプリート機能を利用するかどうかを指定します。 オートコンプリート機能が使用可能である場合、項目の入力後に、既存の項目のリストの中から選択することができます。

印刷

文書の印刷出力にコントロールフィールドを表示するかどうかを指定します。

表コントロールフィールドの列幅をインチで設定します。

レコードマーカー

最初の列に行の項目欄を付加するかどうかを指定します。行の項目欄には、現行レコードを示す長細い矢印が表示されます。

日付の書式

日付フィールドを使用して、日付表示の書式を決定することができます。

スピンボタン

数値フィールド、通貨フィールド、日時フィールドは、スピンボタンとしてフォーム内に導入できます。

書式の確認

書式設定されたコンテンツ (日付、時刻など) を受け入れるコントロールフィールドでは、書式を検査することができます。書式の確認機能を有効にすると ([はい])、許容した文字のみ入力が可能になります。 例えば、日付フィールドでは、数値または日付区切り文字のみが受け入れられます。キーボードで入力されたアルファベットの項目はすべて無視されます。

ハード改行

複数行から成るフィールドでハード改行を可能にします。 ハード改行が受け入れられるのは、[複数行] で [はい] を選択した場合のみです。

水平スクロールバー

テキストボックスに垂直および水平スクロールバーを含めることができます。テキストボックスで水平スクロールバーを使用する場合、水平スクロールバーのプロパティで [はい] オプションを選択します。

垂直スクロールバー

テキストボックスに水平および垂直スクロールバーを含めることができます。テキストに垂直スクロールバーを含める場合は、垂直スクロールバーのプロパティで単に [はい] を選択します。

間隔

数値および通貨スピンボックスで、値の間隔を事前設定することができます。値を増減させるには、スピンボックスの矢印ボタンを使用します。

リスト項目

リストおよびコンボボックスを使用して、文書内で表示可能なリスト項目を定義できます。リストの項目フィールドを開いて、テキストを入力します。項目のコントロールおよびキーボードに言及するヒントに注意してください。

最後の日付

ユーザーが入力できる最も遅い日付を指定します。

最初の日付

ユーザーが入力できる最も早い日付を指定します。

最大値

数値および通貨フィールドの場合、ユーザーが入力できる最大値を決定することができます。

最小値

数値および通貨フィールドの場合、ユーザーが低すぎる値を入力できないように最小値を決定できます。

最後の時刻

ユーザーが入力できる最も遅い時刻を指定します。

最初の時刻

ユーザーが入力できる最も早い時刻を指定します。

最大文字数

テキストおよびコンボボックスの場合、入力可能な最大文字数を定義することができます。このコントロールフィールドのプロパティが不明な場合、デフォルトの設定値はゼロになります。

複数選択

リストボックスでは、ユーザーが複数の項目を選択できるかどうかを決定することができます。

複数行

テキストボックスおよびラベルでは、複数のテキストを表示させることができます。改行は、[Enter] キーを押すことによって作成したり、あるいはコントロールフィールドの外枠にきたときに自動的に作成することができます。デフォルトでは、複数行の入力は使用不可になっています。

小数点以下の桁数

数値および通貨フィールドの場合、表示する小数点以下の桁数を決定できます。

読み取り専用

読み取り専用プロパティは、ユーザーがテキストを入力できるすべてのコントロールに割り当てることができます。

外枠

フレームのあるコントロールフィールドの場合、余白プロパティを使用して、フォーム上での余白の表示を決定することができます。[フレームなし]、[3D ルック]、または [フラット] オプションの中から選択できます。

タブストップ

[タブストップ] プロパティは、[Tab] キーを押すことでコントロールフィールドを選択できるようにするかどうかを決定します。次のオプションが使用できます。

表 1. [タブストップ] オプション
オプション 結果
デフォルト タブストップはすべての編集コントロールに対して設定されます。例えば、ラベルではタブストップは指定されませんが、テキスト入力フィールドでは指定されます。
いいえ [Tab] キーを押した際に、フォーカスの移動対象外とします。
はい [Tab] キーを押すことでコントロールを選択できるようにします。

順序

[順序] プロパティにより、タブキーの操作でコントロールが数式の中でフォーカスされる順序を指定します。 数式にいくつかのコントロールが存在する場合、[Tab] キーを押すと、次のコントロールにフォーカスが移動します。順序の下にある索引を使用して、これが行われる順序を指定できます。フォーカスが移動する最初のコントロールの索引は 1 です。

これは追加情報を示すアイコンです。 [順序] プロパティは、非表示のコントロールには存在しません。デフォルトでは、[Tab] キーでイメージボタンおよびコントロールを選択することはできませんが、ユーザー補助が必要な場合にはこのプロパティを設定することができます。

フォームの作成時に、このフォームに追加されるコントロールフィールドに索引が自動的に割り当てられます。つまり、追加されるすべてのコントロールフィールドには 1 ずつ増えていく索引が割り当てられます。コントロールの索引を変更すると、他のコントロールの索引も自動的に更新されます。フォーカスできない要素 (Tabstop = No) にも値が割り当てられます。ただし、[Tab] キーを使用するとこれらのコントロールはスキップされます。

参照値

オプションボタンおよびチェックボックスに参照値を割り当てることができます。参照値は、Web フォームの送信時にサーバーに送られます。

デフォルトステータス

オプションまたはチェックマークのデフォルト設定を行うかどうかを指定します。 文書をロードすると、このステータスが受け入れられます。

デフォルト選択範囲

このリストボックスプロパティを使用して、デフォルトとして選択するリスト項目を決定します。文書のロード時に、この定義済みの条件が推測されます。最初の項目は 0、2 番目は 1 というようにです。

デフォルト値

コントロールフィールドのデフォルト値を設定します。 例えば、フォームを開いたときにデフォルト値が入力されます。

デフォルトボタン

[デフォルトボタン] プロパティは、[Return] キーが押されたときに、対応するボタンを起動することを指定します。 ダイアログまたはフォームを開いて、追加のアクションを何も実行しない場合、このプロパティのボタンがデフォルトボタンになります。

これは追加情報を示すアイコンです。 このプロパティは、常に文書内で単一ボタンにのみ割り当てられていなければなりません。

Web ページのフォームを使用する場合、検索マスクでこのプロパティが現れる場合があります。これらは、テキストフィールドおよび [サブミットタイプ (Submit Type)] ボタンが含まれる編集マスクです。検索項目をテキストフィールドに入力し、ボタンをアクティブにすると検索が開始します。しかし、ボタンがデフォルトボタンとして定義されている場合、検索項目を入力してから単に [Enter] を押すだけで検索が開始されます。

記号を前に置く

通貨フィールドの使用時に、通貨記号を数値の前か後のどちらに表示するのかを指定します。 デフォルト設定では、通貨記号は前に置かれません。

千単位の桁区切り

数値および通貨フィールドの場合、千単位の桁区切りを使用するかどうかを決定できます。

URL

[URL の入力 (Type URL)] ボタンを使用して、URL の下に URL アドレスを入力します。ボタンがクリックされると、このアドレスがダウンロードされます。これには、ファイル、新しいフォーム、またはインターネットの Web サイトを指定できます。

マウスをユーザーモードでボタンの上に移動すると、他のヘルプテキストが入力されていない場合、URL が拡張ヒントとして表示されます。

通貨記号

通貨フィールドでは、通貨記号プロパティに文字またはストリングを入力することによって、通貨記号を事前定義することができます。

隠しコントロールでは、値の下に隠しコントロールで継承されるデータを入力できます。 このデータは、フォームの送信時に転送されます。

パスワード用の記号

ユーザーがパスワードを入力する場合、ユーザーが入力する文字の代わりに表示される文字を決定することができます。パスワード文字の下に、必要な文字の ASCII コードを入力します。0 から 255 の値を使用できます。

文字マスク

マスクの付いたフィールドでは、文字マスクを指定することができます。文字マスクには、フォームのダウンロード時にデフォルトで表示させるフォームの初期値を指定します。 編集マスクに文字コードを使用することにより、マスクの付いたフィールドにユーザーが入力できる項目を決定することができます。

文字セット

フォーム内に表示可能テキストまたはタイトルが含まれるコントロールフィールドの場合、フォーム内でテキストを表示するために使用する文字セットを選択することができます。[フォント] ダイアログにアクセスするには、[...] ボタンをクリックします。これにより、フォントを定義することが可能になります。選択した文字セットはコントロールフィールドに名前を付けるために使用されます。表のコントロールフィールドでは、文字セットはデータ表示を決定します。このダイアログでは、コントロールフィールドでのテキスト表示の色を設定することもできます。

背景色

背景色は、ほとんどのコントロールフィールドで使用できます。[背景色] をクリックすると、リストが開き、さまざまな色の中から選択することが可能になります。「標準」オプションはシステム設定を採用します。必要な色がリストされていない場合、[...] ボタンをクリックして [色] ダイアログで色を定義します。

ボタンの種類

ボタンの種類により、起動するアクションが決定します。 例えば、ボタンによってファイルを送信したり、カスタムコントロールフィールドをリセットしたりすることができます。デフォルト値は、それぞれのボタンの特別プロパティダイアログで設定されます。

次のタイプおよびアクションから選択します。

表 2. [ボタンの種類] オプション
オプション アクション
プッシュ このボタンをアクティブにした場合、起動するアクションはありません。
送信 [送信] をアクティブにすると、現在のフォームの他のコントロールフィールドに入力されているデータが送信されます。受信側のアドレスは、URL の下のフォームプロパティで指定されます。
リセット ボタンをアクティブにすると、他のコントロールフィールドの設定が、事前定義されたデフォルト値 (デフォルトの状況、デフォルトの選択、デフォルト値) にリセットされます。このため、ユーザーは、デフォルトの設定に対応しないフォーム内で行われた変更をキャンセルできます。
URL [URL] をアクティブにすると、URL が呼び出されます。リンクアドレスは URL の下に指定されます。フレームの下に、ターゲットフレームを定義することができます。

配置

多くのコントロールには [配置] プロパティがあります。テキストを左揃え、右揃え、または中央揃えにするかを指定するオプションのいずれかを選択します。ラベルフィールドの場合、配置オプションはフィールドのタイトルを参照し、テキストフィールドの場合はその内容を参照し、表コントロールの列の場合には表フィールドの内容 (データ) を参照します。ボタンの場合、配置は、テキストに加えて、あるいはテキストの代わりに挿入する画像の配置を参照します。

行の高さ

表コントロールでは、行の高さをミリメートル単位で決めることができます。

時刻の書式

時刻表示の書式を指定できます。

詳細情報

このページの追加情報は、[コンテキストの表示 (Show context)] メニューで制御することができます。追加情報の表示は、出力しないようにしたり、一部の文書プロパティに制限したり、あるいは組み込んだりすることが可能です。フォルダまたは他のオブジェクトが選択されているかどうかにかかわらず、すべての情報が表示されます。

ヘルプテキスト

各コントロールフィールドにおいて、コントロールフィールドの追加情報または説明テキストを指定することができます。このプロパティは、プログラマにとって使用可能な追加情報をプログラムコードに保存するのに役立ちます。例えば、このフィールドは、変数または他の評価パラメータで使用することができます。


製品フィードバック | その他の資料 | 商標