IBM Lotus Symphony
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条件は、文書内のフィールドおよびセクションの表示を制御するために使用できる論理式です。以下はフィールドの例ですが、これらはセクションにも適用されます。
以下のフィールドタイプの条件を定義できます。
条件付きテキスト: 条件が真の場合はテキスト A を表示し、偽の場合はテキスト B を表示します。
隠し文字: 条件が真の場合、フィールドの内容を非表示にします。
隠し段落: 条件が真の場合、段落を非表示にします。
条件を定義する最も簡単な方法は、以下の値を使用して論理式を直接 [条件] ボックスに入力することです。
値 | 説明 |
---|---|
TRUE | 条件は常に満たされます。0 に等しくない任意の値を条件テキストとして指定することもできます。 |
FALSE | 条件は満たされません。値 0 を入力することもできます。 |
![]() |
[条件] ボックスを空のままにすると、条件が満たされないものとして解釈されます。 |
条件を定義するときには、同一の数式定義要素 (つまり、比較演算子、数学関数、統計関数、数値の表示形式、変数、定数) を使用します。
条件を定義するときには、以下のタイプの変数を使用できます。
文書プロパティに関する統計を使用する、定義済みの Lotus® Symphony™ 変数
[変数の設定] フィールドを使用して作成されたカスタム変数
ユーザーデータに基づく変数
フィールドの内容に基づく変数
条件式で、ページ番号や章番号などの内部変数を使用することはできません。
次の例では、x という変数を使用します。
例 | 説明 |
---|---|
x == 1 または x EQ 1 | x が 1 の場合、条件は真になります。 |
x != 1 または x NEQ 1 | x が 1 以外の場合、条件は真になります。 |
sinx == 0 | x が pi の倍数である場合、条件は真になります。 |
比較演算子を文字列と共に使用するには、演算子を二重引用符で囲む必要があります。
例 | 説明 |
---|---|
x == "ABC" または x EQ "ABC" | 変数「x」に「ABC」という文字列が含まれている場合は真になります。そうでない場合は偽になります。 |
x == "" または x EQ "" OR x または NOT x |
変数 x に空ストリングが格納されているかどうかをチェックします。 |
![]() |
比較演算子「等しい」は、条件内で 2 つの等号 (==) を使用して表す必要があります。たとえば、値が 1 の変数 x を定義する場合は、条件を「x==1」と入力します。 |
たとえば、特定のイニシャル (LM など) を持つユーザーに段落、テキスト、またはセクションを表示しないようにするには、条件を「user_initials=="LM"」と入力します。
以下の例で使用するのは条件付きテキストフィールドですが、これらの例は条件にリンクできるすべてのフィールドに適用できます。条件に使用される構文は、[隠し文字] フィールド、[隠し段落] フィールド、[任意のレコード] フィールド、または [次のレコード] フィールドにも使用されます。
[作成] - [フィールド] - [その他] を選択して、[関数] タブをクリックします。
[タイプ] リストで、[条件付きテキスト] をクリックします。
[条件] ボックスに「page == 1」と入力します。
[条件を満たす時] ボックスに「There is only one page」と入力します。
[論理和] ボックスに「There are several pages」と入力します。
[挿入] をクリックしてから [閉じる] をクリックします。
[作成] - [フィールド] - [その他] を選択して、[変数] タブをクリックします。
[タイプ] リストで、[変数の設定] をクリックします。
[名前] ボックスに「Profit」と入力します。
[値] ボックスに「5000」と入力します。
[挿入] をクリックします。
[関数] タブをクリックし、[タイプ] リスト内の [条件付きテキスト] をクリックします。
[条件] ボックスに「Profit < 5000」と入力します。
[条件を満たす時] ボックスに「Target is not met」と入力します。
[論理和] ボックスに「Target is met」と入力します。
[挿入] をクリックします。
変数 Profit の内容を編集するには、変数のフィールドをダブルクリックします。