IBM Lotus Symphony


Basic プログラムのデバッグ

ブレークポイントとシングルステップの実行

Basic プログラム中のエラー行を探す場合、シングルステップを実行することで、コードを 1 行ずつ確認できます。この機能を利用すると、個々のステップの実行結果をその場で確認できるため、エラーの発生状況を簡単に追跡することができます。現在実行中の行については、ブレークポイントの設定列にマークが表示されます。また、特定の行でプログラムの実行を一時中断させたい場合は、該当行にブレークポイントを設定できます。

エディタウィンドウの左側には、ブレークポイント 設定用の列があり、ここをダブルクリックすることで、該当行へのブレークポイントの設定と解除ができます。プログラム実行時にブレークポイントの設定列に到着すると、プログラムの実行が一時中断されます。

シングルステップ によりプログラムを実行させるには、アイコン シングルステップ をクリックしますが、この場合は個々のプロシージャや関数の内部に入り込む形でステップ実行が行われます。

処理ステップによりプログラムを実行させるには、アイコン 処理ステップ をクリックしますが、この場合は個々のプロシージャや関数は 1 つのステップとみなされるので、これらの内部に入り込む形でのステップ実行は行われません。

ブレークポイントのプロパティ

ブレークポイントのプロパティを設定するには、ブレークポイントの設定列でコンテキストメニューを開きます。

ブレークポイントの アクティブ非アクティブ は、コンテキストメニューのアクティブを選択して切り替えます。非アクティブにしたブレークポイントは、プログラムの実行を一時中断させません。

ブレークポイントのコンテキストメニューで プロパティ を選択するか、ブレークポイントの設定列のコンテキストメニューで ブレークポイント を選択すると、その他のブレークポイント用オプションを設定するための [ブレークポイント] ダイアログが表示されます。

ここでは、すべての ブレークポイント が、ソースコード中の該当行の行番号として一覧表示されます。選択したブレークポイントのアクティブと非アクティブは、ボックス アクティブ の設定により切り替えることができます。

ひととおり実行 には、プログラムの実行を一時中断するまでにブレークポイントを無視させる回数を指定できます。この値を 0 に指定したブレークポイントでは (既定値)、その行で常に一時中断が行われます。

削除 をクリックすると、プログラムに設定したブレークポイントを削除できます。

変数の値の監視

変数の値がどのように変化するかは、オブザーバ ウィンドウに登録することで確認できます。オブザーバのリストに変数を登録するには、変数名をテキストボックス オブザーバ に入力して [Enter] を押します。

値が表示されるのは、スコープ内にある変数だけです。現在のスコープのソースコード内で宣言されていない変数については、その代入値ではなく「Out of Scope」と表示されます。

オブザーバウィンドウには、配列の内容を表示させることもできます。オブザーバテキストボックスを使って配列名を指定する場合、索引を指定しなければ、配列全体の値が表示されます。

ヒントアイコン 実行時にエディタ上で事前定義された変数にマウスポインタを重ねると、ポップアップボックスにその変数の値が表示されます。

スタックの呼び出しウィンドウ

プロシージャや関数の呼び出し状況を表示します。現在の実行中のソースコードにおける、関数やプロシージャ相互の呼び出し関係を把握したい場合、この機能が有用です。

ランタイムエラーのリスト

2 原因不明のシンタックスエラーです

3 Return に対応する GoSub がありません

4 最初からやり直してください

5 無効なプロシージャ呼び出しです

6 オーバーフローです

7 メモリ不足です

8 配列がすでに宣言されています

9 サブスクリプトが範囲外です

10 定義が重複しています

11 ゼロによる除算が行われました

12 変数が未定義です

13 タイプが一致しません

14 無効なパラメータです

18 ユーザーによる割り込みが発生しました

20 エラー未発生時に Resume は実行できません

28 スタック空間が不足しています

35 Sub または Function が未定義です

48 DLL の読み込みエラーです

49 DLL 呼び出しが正しくありません

51 内部エラーが発生しました

52 ファイル名または番号が正しくありません

53 ファイルが見つかりません

54 ファイルモードが正しくありません

55 ファイルはすでに開かれています

57 デバイス I/O エラーです

58 ファイルがすでに存在します

59 レコード長が正しくありません

61 ディスクに空き容量がありません

62 入力がファイルの終端を超えました

63 レコード番号が正しくありません

67 ファイル数が多すぎます

68 デバイスが使用できません

70 アクセスが拒否されました

71 ディスクが準備されていません

73 機能が実装されていません

74 別ドライブへ名前を変更できません

75 パス/ファイルのアクセスエラーです

76 パスが見つかりません

91 オブジェクト変数が設定されていません

93 無効なパターン文字列です

94 無効な NULL の使い方です

323 モジュールを読み込みできません

341 無効なオブジェクトの索引

366 アクティブなビューまたは文書が存在しません

380 プロパティ値が正しくありません

382 プロパティが読み取り専用です

394 プロパティが書き込み専用です

420 無効なオブジェクト参照

423 プロパティまたはメソッドが見つかりません

424 オブジェクトが必要です

425 無効なオブジェクトの使い方です

430 クラスが OLE をサポートしていません

438 オブジェクトがメソッドをサポートしていません

440 OLE オートメーションエラーです

445 オブジェクトがこの動作をサポートしていません

446 オブジェクトが名前付き引数をサポートしていません

447 オブジェクトが現在のロケールの設定をサポートしていません

448 名前付き引数が見つかりません

449 引数は省略できません

450 引数の数が正しくありません

451 オブジェクトがコレクションではありません

452 無効な序数です

453 指定された DLL 関数が見つかりません

460 無効なクリップボード形式です


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