flash.printingPrintUIOptions PrintUIOptions クラスは、ユーザーに表示される印刷ダイアログのオプションを指定する場合に使用されます。Object PrintUIOptions クラスは、ユーザーに表示される印刷ダイアログのオプションを指定する場合に使用されます。PrintUIOptions インスタンスを作成してそのプロパティを設定し、PrintJob.showPageSetupDialog() または PrintJob.start2() メソッドの uiOptions パラメーターとして渡します。

例えば、次のコードでは PrintUIOptions インスタンスを使用して、ページ設定ダイアログが表示されたときに最小ページ番号と最大ページ番号を指定します。

import flash.printing.PrintJob; var myPrintJob:PrintJob = new PrintJob(); if (myPrintJob.supportsPageSetupDialog) { var uiOpt:PrintUIOptions = new PrintUIOptions(); uiOpt.minPage = 1; uiOpt.maxPage = 3; myPrintJob.showPageSetupDialog(uiOpt); }
PrintJobPrintJob.showPageSetupDialog()PrintJob.start2()PrintUIOptions 新しい PrintUIOptions オブジェクトを作成します。 新しい PrintUIOptions オブジェクトを作成します。このオブジェクトを PrintJob.showPageSetupDialog() メソッドまたは PrintJob.start2() メソッドの uiOptions パラメーターに渡します。 PrintJob.showPageSetupDialog()PrintJob.start2()disablePageRange 印刷ダイアログのページ範囲が無効(true)であるか、ユーザーがページ範囲を編集できるか(false)を指定します。falseBooleanfalse 印刷ダイアログのページ範囲が無効(true)であるか、ユーザーがページ範囲を編集できるか(false)を指定します。デフォルト値は false で、ページ範囲の編集が制限されていないことを示します。 maxPage 印刷ダイアログにユーザーが入力できる最大ページ番号。0uint0 印刷ダイアログにユーザーが入力できる最大ページ番号。デフォルト値は 0 で、最大ページ番号の上限が設定されていないことを示します。 minPage 印刷ダイアログにユーザーが入力できる最小ページ番号。0uint0 印刷ダイアログにユーザーが入力できる最小ページ番号。デフォルト値は 0 で、最小ページ番号の下限が設定されていないことを示します。
PrintMethod このクラスは、ページの印刷方法を指定する PrintJobOptions.printMethod プロパティで使用される値を提供します。Object このクラスは、ページの印刷方法を指定する PrintJobOptions.printMethod プロパティで使用される値を提供します。 PrintJobOptions.printMethodAUTO 最適な印刷方法が自動的に選択されます。autoString 最適な印刷方法が自動的に選択されます。この値は、印刷するコンテンツに基づいて、ベクター形式またはビットマップ形式での印刷方法を自動的に選択することを示します。ベクター形式の印刷方法でコンテンツが忠実に再現できる場合は、ベクター形式での印刷が使用されます。透明効果などの効果が含まれている場合は、ベクター形式ではなく、ビットマップ形式での印刷が使用されます。

この定数は PrintJobOptions.printMethod プロパティと一緒に使用します。シンタックス PrintMethod.AUTO を使用します。

PrintJobOptions.printMethodVECTORBITMAP
BITMAP ビットマップ形式での印刷方法です。bitmapString ビットマップ形式での印刷方法です。

この定数は PrintJobOptions.printMethod プロパティと一緒に使用します。シンタックス PrintMethod.BITMAP を使用します。

PrintJobOptions.printMethodVECTORAUTO
VECTOR ベクター形式での印刷方法です。vectorString ベクター形式での印刷方法です。

この定数は PrintJobOptions.printMethod プロパティと一緒に使用します。シンタックス PrintMethod.VECTOR を使用します。

PrintJobOptions.printMethodBITMAPAUTO
PrintJobOptions PrintJobOptions クラスには PrintJob.addPage() メソッドの options パラメーターと一緒に使用するプロパティが含まれています。Object PrintJobOptions クラスには PrintJob.addPage() メソッドの options パラメーターと一緒に使用するプロパティが含まれています。addPage() の詳細については、PrintJob クラスを参照してください。 PrintJobPrintJob.addPage()PrintJobOptions 新しい PrintJobOptions オブジェクトを作成します。printAsBitmapBooleanfalsetrue の場合、このオブジェクトはビットマップとして印刷されます。false の場合、このオブジェクトはベクターとして印刷されます。

印刷するコンテンツにビットマップイメージが含まれる場合は、アルファ透明効果とカラー効果を含めるために printAsBitmap プロパティを true に設定します。コンテンツにビットマップイメージが含まれない場合は、このパラメーターを省略して、より品質の高いベクター形式で印刷します(デフォルトオプション)。

注意:Adobe AIR では、Mac OS のベクター形式印刷はサポートされていません。

新しい PrintJobOptions オブジェクトを作成します。このオブジェクトを PrintJob.addPage() メソッドの options パラメーターに渡します。
PrintJob.addPage()
pixelsPerInch ビットマップに使用する解像度を ppi(ピクセル/インチ)で指定します。NaNNumber ビットマップに使用する解像度を ppi(ピクセル/インチ)で指定します。デフォルト値は Number.NaN で、ネイティブのプリンター解像度が使用されることを示します。

この解像度設定は、ビットマップ形式での印刷とベクター形式での印刷の両方で使用されます。ビットマップ形式で印刷する場合、解像度によって、ページ全体のラスタライズが制御されます。ベクター形式で印刷する場合、解像度によって、ビットマップやグラデーションなどの特定のコンテンツのラスタライズが制御されます。

printAsBitmap 印刷ジョブのコンテンツがビットマップとベクター形式のどちらで印刷されるかを指定します。falseBoolean 印刷ジョブのコンテンツがビットマップとベクター形式のどちらで印刷されるかを指定します。デフォルト値は false で、ベクター形式で印刷されることを示します。

印刷するコンテンツにビットマップイメージが含まれる場合は、アルファ透明効果とカラー効果を含めるために printAsBitmaptrue に設定します。コンテンツにビットマップイメージが含まれない場合は、より品質の高いベクター形式で印刷します(デフォルトのオプション)。

例えば、コンテンツをビットマップとして印刷するには、次のシンタックスを使用します。

var options:PrintJobOptions = new PrintJobOptions(); options.printAsBitmap = true; myPrintJob.addPage(mySprite, null, options);

注意:Adobe AIR では、Mac OS のベクター形式印刷はサポートされていません。

次の例は、画像をロードして矩形のフレームに配置した後、画像をビットマップとして印刷します。
  1. コンストラクターによって画像(image.jpg)がロードされます。このとき、Loader オブジェクトと URLRequest オブジェクトが使用されます。また、ロード中にエラーが発生したかどうかが調べられます。ここでは、ファイルが SWF ファイルと同じディレクトリにあることを想定しています。SWF ファイルは、「ローカルでの再生に関するセキュリティ」を「ローカルファイルにのみアクセスする」に設定してコンパイルする必要があります。
  2. 画像がロード(イベントが完了)すると、completeHandler() メソッドが呼び出されます。
  3. completeHandler() メソッドによって BitmapData オブジェクトが作成され、そのオブジェクトに画像(ビットマップ)がロードされます。Sprite オブジェクト(フレーム)に矩形が描画され、beginBitmapFill() メソッドを使用して矩形に画像(BitmapData オブジェクト)が表示されます。Matrix オブジェクトも使用され、矩形に合うようにイメージが拡大 / 縮小されます。これによってイメージが歪む場合があります。この例では、矩形に合うことを確認するために使用されています。イメージが表示されたら、printPage() メソッドが呼び出されます。
  4. printPage() メソッドによって、印刷ジョブの新しいインスタンスが作成され、印刷処理が開始されます。この処理でユーザーに対して印刷ダイアログボックスが表示され、印刷ジョブのプロパティの値が設定されます。addPage() メソッドには、印刷ジョブに関する詳細な設定項目があります。ここでは、画像があるフレーム(Sprite オブジェクト)をベクター形式ではなくビットマップ形式として印刷するように設定されます。optionsPrintJobOptions クラスのインスタンスです。その printAsBitmap プロパティは、ビットマップとして印刷するために true に設定されています(デフォルトの設定は false)。

注意:この例には、ごくわずかのエラー処理だけが定義されています。

package { import flash.display.Sprite; import flash.display.Loader; import flash.display.Bitmap; import flash.display.BitmapData; import flash.printing.PrintJob; import flash.printing.PrintJobOptions; import flash.events.Event; import flash.events.IOErrorEvent; import flash.net.URLRequest; import flash.geom.Matrix; public class printAsBitmapExample extends Sprite { private var frame:Sprite = new Sprite(); private var url:String = "image.jpg"; private var loader:Loader = new Loader(); public function printAsBitmapExample() { var request:URLRequest = new URLRequest(url); loader.load(request); loader.contentLoaderInfo.addEventListener(Event.COMPLETE, completeHandler); loader.contentLoaderInfo.addEventListener(IOErrorEvent.IO_ERROR, ioErrorHandler); } private function completeHandler(event:Event):void { var picture:Bitmap = Bitmap(loader.content); var bitmap:BitmapData = picture.bitmapData; var matrix:Matrix = new Matrix(); matrix.scale((200 / bitmap.width), (200 / bitmap.height)); frame.graphics.lineStyle(10); frame.graphics.beginBitmapFill(bitmap, matrix, true); frame.graphics.drawRect(0, 0, 200, 200); frame.graphics.endFill(); addChild(frame); printPage(); } private function ioErrorHandler(event:IOErrorEvent):void { trace("Unable to load the image: " + url); } private function printPage ():void { var myPrintJob:PrintJob = new PrintJob(); var options:PrintJobOptions = new PrintJobOptions(); options.printAsBitmap = true; myPrintJob.start(); try { myPrintJob.addPage(frame, null, options); } catch(e:Error) { trace ("Had problem adding the page to print job: " + e); } try { myPrintJob.send(); } catch (e:Error) { trace ("Had problem printing: " + e); } } } }
PrintJobOptions.printMethod
printMethod 最適な印刷方法が Flash ランタイムによって選択されるように指定するか、またはベクター形式あるいはビットマップ形式での印刷を作成者が明示的に選択するように指定します。String指定された printMethod は、PrintMethod クラスで定義された値の 1 つではありません。 ArgumentErrorArgumentError 最適な印刷方法が Flash ランタイムによって選択されるように指定するか、またはベクター形式あるいはビットマップ形式での印刷を作成者が明示的に選択するように指定します。

このプロパティに、PrintMethod クラスで定義された次のいずれかの値を設定します。

  • PrintMethod.AUTO:印刷するコンテンツに基づいて、ベクター形式での印刷またはビットマップ形式での印刷が自動的に選択されるように指定します。ベクター形式の印刷方法でコンテンツが忠実に再現できる場合は、ベクター形式での印刷が使用されます。透明効果などの効果が含まれている場合は、ベクター形式ではなく、ビットマップ形式での印刷が使用されます。
  • PrintMethod.VECTOR:ベクター形式での印刷を指定します。この設定は、printAsBitmapfalse に設定することと同じです。
  • PrintMethod.BITMAP:ビットマップ形式での印刷を指定します。printAsBitmaptrue に設定することと同じです。

printMethod に、サポートされているこれらの値のいずれかが設定されると、printAsBitmap は無視されます。

デフォルト値は null で、printAsBitmap プロパティが使用されます。

PrintJobOptions.printAsBitmapPrintMethod クラス
PrintJob PrintJob クラスを使用すると、コンテンツを作成して 1 ページまたは複数のページに印刷できます。flash.events:EventDispatcher PrintJob クラスを使用すると、コンテンツを作成して 1 ページまたは複数のページに印刷できます。このクラスを使用すると、可視コンテンツをダイナミックにレンダリングまたは画面外でレンダリングし、1 つの印刷ダイアログボックスを使用して、コンテンツの縦横比を保持しつつ拡大縮小せずにドキュメントを印刷できます。この機能は、データベースコンテンツやダイナミックテキストなどのダイナミックコンテンツをレンダリングおよび印刷するときに特に便利です。

モバイルブラウザーのサポート:このクラスはモバイルブラウザーではサポートされません。

AIR プロファイルのサポート:この機能はすべてのデスクトップオペレーティングシステムでサポートされますが、モバイルデバイスまたはテレビ用 AIR デバイスではサポートされません。PrintJob.isSupported プロパティを使用して、サポートされているかどうかを実行時にテストすることができます。複数のプロファイル間での API サポートについて詳しくは、AIR プロファイルのサポートを参照してください。

印刷ジョブを作成するには、PrintJob() コンストラクターを使用します。

さらに、PrintJob クラスのプロパティを使用すると、ユーザーのプリンター設定(用紙の高さ、幅、イメージの向きなど)にアクセスすることができ、プリンターの設定に合わせて Flash のコンテンツを動的にフォーマットするようにドキュメントを設定することができます。

注意:ActionScript 3.0 では、ActionScript の以前のバージョンと同様に、PrintJob オブジェクトが単一フレームに制限されません。ただし、印刷ダイアログボックスで「OK」ボタンをクリックすると印刷ステータス情報が表示されるため、ページをスプーラに送信したら直ちに PrintJob.addPage() および PrintJob.send() を呼び出す必要があります。PrintJob.send() 呼び出しの格納されたフレームに遅延が到達すると、印刷処理が遅延します。

また、次の間隔には、15 秒のスクリプトのタイムアウト制限が適用されます。

  • PrintJob.start() および 1 つ目の PrintJob.addPage()
  • PrintJob.addPage() および 2 つ目の PrintJob.addPage()
  • 最後の PrintJob.addPage() および PrintJob.send()

上記の間隔のいずれかが 15 秒以上である場合、次に PrintJob インスタンスの PrintJob.start() を呼び出したときに false が返されます。また、次に PrintJob インスタンスの PrintJob.addPage() を呼び出したときに、Flash Player または Adobe AIR からランタイム例外がスローされます。

次の例では、印刷の基本を示します。新しい PrintJob が作成され、正常に開始された後は、addPage() メソッドによってスプライトが単一のページとして追加されます。send() メソッドによって、プリンターにページがスプールされます。 package { import flash.printing.PrintJob; import flash.display.Sprite; public class BasicPrintExample extends Sprite { var myPrintJob:PrintJob = new PrintJob(); var mySprite:Sprite = new Sprite(); mySprite.graphics.beginFill(0x336699); mySprite.graphics.drawCircle(100, 100, 50); public function BasicPrintExample() { if (myPrintJob.start()) { try { myPrintJob.addPage(mySprite); } catch(e:Error) { // handle error } myPrintJob.send(); } } } 次の例では、クラス PrintJobExample を使用して小さな文書を作成し、その文書をプリンターに送ります。ここでは以下の手順を実行します。
  1. sheet1 および sheet2 という名前の Sprite 型の 2 つの変数を宣言します。
  2. init() を呼び出します。これは、新しい Sprite インスタンスを sheet1sheet2 に割り当てた後、別の引数を使用して createSheet() を呼び出します。
  3. createSheet() は、以下の処理を行います。
    1. 渡された Sprite オブジェクトを使用して矩形を描画します。これは、明るい灰色の背景に 1 ピクセルの黒い境界線を使用し、x = 0、y = 0 の位置に幅 100 ピクセル、高さ 200 ピクセルで描画されます。
    2. 新しい TextField オブジェクトが作成されます。この名前は txt であり、Sprite と同じサイズです。wordWrap プロパティは true に設定され、テキストプロパティは createSheet() への引数として渡される String に設定されます。
    3. 渡された Object 引数が null ではない場合、新しい Sprite インスタンスを作成します。このインスタンスの名前は img であり、渡されたオブジェクトの座標およびサイズのプロパティを使用して、白い矩形を描画するときに使用されます。addChild() を使用して、白い四角形を Sprite オブジェクトの表示リストに追加します。
    4. addChild() を使用して、txt TextField を Sprite オブジェクトの表示リストに追加します。
  4. コンストラクターに戻ると、有効な(コメントアウトされていない)印刷メソッドが呼び出されます。これらのメソッドは非常に似ているため、printOnePerPage() については後で説明します。
  5. printOnePerPage() は、以下の処理を行います。
    1. 新しい PrintJob オブジェクトを宣言します。オブジェクトには uint 型として pjpagesToPrint という名前を付けます。
    2. オペレーティングシステムのネイティブの印刷ダイアログボックスを開き、ユーザーが OK をクリックするまで待機します。
    3. 原点を確認し、「横」が選択されている場合は、エラーをスローして終了します。
    4. sheet1sheet2 にページの高さと幅を設定します。
    5. sheet1 および sheet2 を印刷スプーラに送ります(addPage() を使用)。
    6. 印刷するページ数が 1 ページ以上ある場合は、スプールされたページをすべて印刷します。
  6. draw() メソッドが呼び出されます。このメソッドによりステージに合わせて 2 つの Sprite プロパティのサイズが変更され、sheet2sheet1 の右側になるように再配置されます。

メモ:コンストラクターは、必要に応じて、ページあたり 1 シート、ページあたり 2 シート、またはページの上半分に印刷の 3 つの印刷メソッドのいずれかを選択できるように設定されます。コードコメントを使用して印刷メソッドのうちちょうど 2 つが無効にされている場合に限り、この例は適切に動作します。この例は、printOnePerPage() が呼び出されるように設定されています。

package { import flash.printing.PrintJob; import flash.printing.PrintJobOrientation; import flash.display.Stage; import flash.display.Sprite; import flash.text.TextField; import flash.geom.Rectangle; public class PrintJobExample extends Sprite { private var sheet1:Sprite; private var sheet2:Sprite; public function PrintJobExample() { init(); printOnePerPage(); // printTwoPerPage(); // printTopHalf(); draw(); } private function init():void { sheet1 = new Sprite(); createSheet(sheet1, "Once upon a time...", {x:10, y:50, width:80, height:130}); sheet2 = new Sprite(); createSheet(sheet2, "There was a great story to tell, and it ended quickly.\n\nThe end.", null); } private function createSheet(sheet:Sprite, str:String, imgValue:Object):void { sheet.graphics.beginFill(0xEEEEEE); sheet.graphics.lineStyle(1, 0x000000); sheet.graphics.drawRect(0, 0, 100, 200); sheet.graphics.endFill(); var txt:TextField = new TextField(); txt.height = 200; txt.width = 100; txt.wordWrap = true; txt.text = str; if(imgValue != null) { var img:Sprite = new Sprite(); img.graphics.beginFill(0xFFFFFF); img.graphics.drawRect(imgValue.x, imgValue.y, imgValue.width, imgValue.height); img.graphics.endFill(); sheet.addChild(img); } sheet.addChild(txt); } private function printOnePerPage():void { var pj:PrintJob = new PrintJob(); var pagesToPrint:uint = 0; if(pj.start()) { if(pj.orientation == PrintJobOrientation.LANDSCAPE) { throw new Error("Without embedding fonts you must print one sheet per page with an orientation of portrait."); } sheet1.height = pj.pageHeight; sheet1.width = pj.pageWidth; sheet2.height = pj.pageHeight; sheet2.width = pj.pageWidth; try { pj.addPage(sheet1); pagesToPrint++; } catch(e:Error) { // do nothing } try { pj.addPage(sheet2); pagesToPrint++; } catch(e:Error) { // do nothing } if(pagesToPrint > 0) { pj.send(); } } } private function printTwoPerPage():void { var pj:PrintJob = new PrintJob(); var pagesToPrint:uint = 0; if(pj.start()) { if(pj.orientation == PrintJobOrientation.PORTRAIT) { throw new Error("Without embedding fonts you must print two sheets per page with an orientation of landscape."); } sheet1.height = pj.pageHeight; sheet1.width = pj.pageWidth/2; sheet2.height = pj.pageHeight; sheet2.width = pj.pageWidth/2; var sheets:Sprite = new Sprite(); sheets.addChild(sheet1); sheets.addChild(sheet2); sheets.getChildAt(1).x = sheets.getChildAt(0).width; try { pj.addPage(sheets); pagesToPrint++; } catch(e:Error) { // do nothing } if(pagesToPrint > 0) { pj.send(); } } } private function printTopHalf():void { var pj:PrintJob = new PrintJob(); var pagesToPrint:uint = 0; if(pj.start()) { if(pj.orientation == PrintJobOrientation.PORTRAIT) { throw new Error("Without embedding fonts you must print the top half with an orientation of landscape."); } sheet1.height = pj.pageHeight; sheet1.width = pj.pageWidth/2; sheet2.height = pj.pageHeight; sheet2.width = pj.pageWidth/2; var sheets:Sprite = new Sprite(); sheets.addChild(sheet1); sheets.addChild(sheet2); sheets.getChildAt(1).x = sheets.getChildAt(0).width; try { pj.addPage(sheets, new Rectangle(0, 0, sheets.width, sheets.height/2)); pagesToPrint++; } catch(e:Error) { // do nothing } if(pagesToPrint > 0) { pj.send(); } } } private function draw():void { var sheetWidth:Number = this.stage.stageWidth/2; var sheetHeight:Number = this.stage.stageHeight; addChild(sheet1); sheet1.width = sheetWidth; sheet1.height = sheetHeight; addChild(sheet2); sheet2.width = sheetWidth; sheet2.height = sheetHeight; sheet2.x = sheet1.width; } } }
次の例では、印刷の追加機能について説明します。この例では、PrintJob 設定の印刷部数、用紙サイズ(Legal)およびページの向き(横)を初期化します。最初にページ設定ダイアログを表示してから、印刷ダイアログを表示して印刷ジョブを開始します。 package { import flash.display.Sprite; import flash.display.Stage; import flash.geom.Rectangle; import flash.printing.PaperSize; import flash.printing.PrintJob; import flash.printing.PrintJobOrientation; import flash.printing.PrintUIOptions; import flash.text.TextField; public class PrintJobExample extends Sprite { private var bg:Sprite; private var txt:TextField; private var pj:PrintJob; private var uiOpt:PrintUIOptions; public function PrintJobExample():void { var pj = new PrintJob(); uiOpt = new PrintUIOptions(); initPrintJob(); initContent(); draw(); printPage(); } private function printPage():void { if (pj.supportsPageSetupDialog) { pj.showPageSetupDialog(); } if (pj.start2(uiOpt, true)) { try { pj.addPage(this, new Rectangle(0, 0, 100, 100)); } catch (error:Error) { // Do nothing. } pj.send(); } else { txt.text = "Print job terminated"; pj.terminate(); } } private function initContent():void { bg = new Sprite(); bg.graphics.beginFill(0x00FF00); bg.graphics.drawRect(0, 0, 100, 200); bg.graphics.endFill(); txt = new TextField(); txt.border = true; txt.text = "Hello World"; } private function initPrintJob():void { pj.setPaperSize(PaperSize.LEGAL); pj.orientation = PrintJobOrientation.LANDSCAPE; pj.copies = 2; pj.jobName = "Flash test print"; } private function draw():void { addChild(bg); addChild(txt); txt.x = 50; txt.y = 50; } } }
PrintJob ページを印刷できる PrintJob オブジェクトを作成します。 Flash Player および AIR 2 より前のバージョンの AIR では、別の PrintJob オブジェクトがまだアクティブな場合に例外がスローされます。 IllegalOperationErrorflash.errors:IllegalOperationError ページを印刷できる PrintJob オブジェクトを作成します。PrintJob オブジェクトを作成したら、PrintJob.start()PrintJob.addPage()PrintJob.send() の順にメソッドを使用して、プリンターに印刷ジョブを送信します。

例えば、次のコードに示すように、myPrintJob.addPage() メソッド呼び出しの [params] プレースホルダーテキストをカスタムパラメーターに置き換えることができます。

 // create PrintJob object
 var myPrintJob:PrintJob = new PrintJob();
  
 // display Print dialog box, but only initiate the print job
 // if start returns successfully.
 if (myPrintJob.start()) {
  
    // add specified page to print job
    // repeat once for each page to be printed
    try {
      myPrintJob.addPage([params]);
    }
    catch(e:Error) {
      // handle error 
    }
    try {
      myPrintJob.addPage([params]);
    }
    catch(e:Error) {
      // handle error 
    }
 
    // send pages from the spooler to the printer, but only if one or more
    // calls to addPage() was successful. You should always check for successful 
    // calls to start() and addPage() before calling send().
    myPrintJob.send();
 }
 

AIR 2 以降では、複数の PrintJob インスタンスを作成して使用できます。PrintJob インスタンスに設定されたプロパティは、印刷の完了後も保持されます。これにより、アプリケーション内の別のコンテンツに対して異なる印刷環境設定を適用する一方で、PrintJob インスタンスを再利用し、ユーザーによって選択された印刷環境設定を保持することができます。Flash Player および AIR 2 より前のバージョンの AIR では、最初の PrintJob オブジェクトがまだアクティブなときには、2 つ目の PrintJob オブジェクトを作成できません。1 つ目の PrintJob オブジェクトがアクティブであるときに new PrintJob() を呼び出して 2 つ目の PrintJob オブジェクトを作成しようとしても、2 つ目の PrintJob オブジェクトは生成されません。そのため、2 つ目の PrintJob を作成する前に myPrintJob 値を確認できます。

PrintJob.addPage()PrintJob.send()PrintJob.start()
addPage 指定の Sprite オブジェクトを 1 ページとして印刷スプーラに送ります。start() を呼び出さなかった場合、またはユーザーが印刷ジョブをキャンセルした場合、例外がスローされます。 ErrorErrorspriteflash.display:Sprite印刷するコンテンツが含まれている Sprite。 printAreaflash.geom:Rectanglenull 印刷する領域を指定する Rectangle オブジェクトです。

矩形の幅と高さはピクセル値です。プリンターでは、印刷用の測定単位としてポイントを使用します。ポイントは物理的な固定サイズ(1/72 インチ)ですが、画面用のピクセル深度のサイズは画面の解像度によって異なります。そのためピクセルとポイントの間の変換レートは、プリンターの設定、および Sprite が伸縮されているかどうかによって決まります。72 ピクセル幅の伸縮されていない Sprite は、用紙上では 1 インチ幅で印刷されます。1 ポイントは 1 ピクセルに相当し、画面の解像度とは無関係です。

インチおよびセンチメートルと、ポイントおよび twip(1/20 ポイント)との間には、次の等式が成り立ちます。

  • 1 ポイント = 1/72 インチ = 20 twip
  • 1 インチ = 72 ポイント = 1440 twip
  • 1 cm = 567 twips

printArea パラメーターを省略するか、このパラメーターの指定が正しくない場合は、sprite 全体がプリントされます。

printArea の値を指定せずに、options または frameNum の値を指定するには、printAreanull を指定します。

optionsflash.printing:PrintJobOptionsnullベクターとビットマップのどちらで印刷するかを指定する、オプションのパラメーター。デフォルト値は null で、これはベクター形式を示します。sprite をビットマップとして印刷するには、PrintJobOptions オブジェクトの printAsBitmap プロパティを true に設定します。printAsBitmaptrue に設定するかどうかを決めるときには、次の項目に留意してください。
  • 印刷するコンテンツにビットマップイメージが含まれる場合は、アルファ透明効果とカラー効果を含めるために printAsBitmaptrue に設定します。
  • コンテンツにビットマップイメージが含まれない場合は、このパラメーターを省略して、より品質の高いベクター形式で印刷します。

options を省略した場合、または間違った値を渡した場合は、ベクター形式が使用されます。options の値を指定せずに、frameNumber の値を指定するには、optionsnull を指定します。

frameNumint0印刷する MovieClip オブジェクトのフレームを指定する数値。これはオプションです。frameNum を渡しても、そのフレーム上の ActionScript は呼び出されません。このパラメーターを省略し、かつ sprite パラメーターが MovieClip オブジェクトである場合は、sprite 内の現在のフレームが印刷されます。
指定の Sprite オブジェクトを 1 ページとして印刷スプーラに送ります。このメソッドを使用する前に、PrintJob オブジェクトを作成し、start() または start2() を使用する必要があります。次に、印刷ジョブに対して addPage() を 1 回または複数回呼び出した後、send() を使用して、スプールしたページをプリンターに送信します。つまり、PrintJob オブジェクトを作成したら、start()start2()()addPage()send() の順にメソッドを使用して、プリンターに印刷ジョブを送信します。start() を 1 回呼び出した後、addPage() を複数回呼び出して、1 回の印刷ジョブで複数のページを印刷できます。

addPage() によって Flash Player が例外をスローした場合(start() を呼び出していなかった場合や、ユーザーが印刷ジョブをキャンセルした場合など)は、それ以降の addPage() の呼び出しはすべて失敗します。ただし、それ以前の addPage() の呼び出しが成功していれば、最後に send() コマンドを実行することで、スプールされていたすべてのページがプリンターに送られます。

印刷ジョブで addPage() 操作の完了に 15 秒以上かかる場合、Flash Player は、次回 addPage() が呼び出されたときに例外をスローします。

printArea パラメーターの値を渡すと、printArea 矩形の x 座標と y 座標が、ページの印刷可能領域の左上隅(0, 0 座標)にマップされます。読み取り専用プロパティ pageHeightpageWidth は、start() によって設定された印刷可能領域を示します。印刷結果はページ上の印刷可能領域の左上隅を基準に整列されるので、printArea で定義した領域が用紙上の印刷可能領域よりも大きい場合は、printArea で定義した領域の右側または下側の部分(またはその両方)は切り取られることがあります。Flash Professional では、printArea の値を指定しない場合にステージが印刷可能領域よりも大きいと、同様の切り取りが発生します。Flex または Flash Builder では、printArea の値を指定しない場合にスクリーンが印刷可能領域よりも大きいと、同様の切り取りが発生します。

印刷前に Sprite オブジェクトを拡大/縮小するには、このメソッドを呼び出す前に拡大 / 縮小のプロパティ(flash.display.DisplayObject.scaleX および flash.display.DisplayObject.scaleY を参照)を設定します。印刷後、これらのプロパティを元の値に戻します。Sprite オブジェクトの拡大 / 縮小は、printArea とは無関係です。つまり、サイズが 50 × 50 ピクセルの領域を印刷するよう指定した場合、2500 ピクセルが印刷されます。Sprite オブジェクトを拡大 / 縮小している場合、その設定を反映してプリント結果は伸縮しますが、プリントの対象となる 2500 個のピクセルは変わりません。

Flash Player の印刷機能は、PostScript プリンターと非 PostScript プリンターをサポートしています。非 PostScript プリンターでは、ベクターはビットマップに変換されます。

PrintJob.send()PrintJob.start()DisplayObject クラス
selectPaperSize 用紙サイズを設定します。paperSize パラメーターが、PaperSize クラスで定義された指定可能な値の 1 つではない場合。 ArgumentErrorArgumentErrorpaperSizeString印刷ジョブのそれ以降のページに対して使用される用紙サイズ。 用紙サイズを設定します。paperSize パラメーターとして指定できる値は、PaperSize クラスの定数です。このメソッドを呼び出すと、ページ設定ダイアログまたは印刷ダイアログでユーザーが用紙サイズを選択した場合と同じように、印刷設定に影響します。

このメソッドは、いつでも呼び出すことができます。このメソッドは、ページ設定ダイアログと印刷ダイアログでデフォルトの用紙サイズを設定するジョブを開始する前に呼び出します。このメソッドは、印刷ジョブの進行中に呼び出して、ジョブ内のページ範囲に対する用紙サイズを設定します。

import flash.printing.PrintJob; import flash.printing.PaperSize; var myPrintJob:PrintJob = new PrintJob(); myPrintJob.selectPaperSize(PaperSize.ENV_10);
PaperSizePrintJob.send()
send start() または start2() メソッドおよび addPage() メソッドの呼び出しに成功した後、スプールされたページをプリンターに送信します。 start() または start2() メソッドおよび addPage() メソッドの呼び出しに成功した後、スプールされたページをプリンターに送信します。

start() または start2() メソッドへの呼び出しが失敗した場合、または addPage() メソッドへの呼び出しが例外をスローした場合、このメソッドは成功しません。エラーを回避するには、このメソッドを呼び出す前に、start() または start2() メソッドが true を返し、addPage() 例外がある場合はそれをキャッチしていることを確認します。次の例では、このメソッドを呼び出す前にエラーを適切に確認する方法について説明します。

var myPrintJob:PrintJob = new PrintJob(); if (myPrintJob.start()) { try { myPrintJob.addPage([params]); } catch(e:Error) { // handle error } myPrintJob.send(); }
PrintJob.addPage()PrintJob.start()PrintJob.start2()
showPageSetupDialog 現在の環境でサポートされている場合、オペレーティングシステムのページ設定ダイアログを表示します。システムでページ設定がサポートされない場合。ページ設定がサポートされているかどうかを確認するには、supportsPageSetupDialog プロパティを使用します。 IllegalOperationErrorflash.errors:IllegalOperationError任意の印刷ジョブ(実行中のジョブも含む)がアクティブである場合。 IllegalOperationErrorflash.errors:IllegalOperationErrorページ設定ダイアログで「OK」を選択した場合には、true。これは、一部の PrintJob プロパティが変更された可能性があることを示します。ユーザーがページ設定ダイアログで「キャンセル」をクリックした場合は、false を返します。 Boolean 現在の環境でサポートされている場合、オペレーティングシステムのページ設定ダイアログを表示します。ページ設定がサポートされているかどうかを確認するには、supportsPageSetupDialog プロパティを使用します。 import flash.printing.PrintJob; var myPrintJob:PrintJob = new PrintJob(); if (myPrintJob.supportsPageSetupDialog) { myPrintJob.showPageSetupDialog(); } PrintJob.supportsPageSetupDialogstart2 必要に応じて、オペレーティングシステムの印刷ダイアログボックスを表示してスプールを開始し、PrintJob の読み取り専用プロパティ値を編集することもできます。ページ設定ダイアログが表示されている場合、または別の印刷ジョブが現在アクティブである場合。 IllegalOperationErrorflash.errors:IllegalOperationError印刷ダイアログボックスでユーザーが「OK」をクリックした場合、または印刷ダイアログが表示されておらず、エラーがない場合は true を返し、ユーザーが「キャンセル」をクリックした場合、またはエラーが発生した場合は false を返します。 BooleanuiOptionsflash.printing:PrintUIOptionsnullユーザーに表示される印刷ダイアログに表示するオプションを指定するオブジェクト。showPrintDialog パラメーターが false の場合、この値は無視されます。 showPrintDialogBooleantrue印刷ジョブを開始する前に、印刷ダイアログをユーザーに表示するかどうかを指定します。 必要に応じて、オペレーティングシステムの印刷ダイアログボックスを表示してスプールを開始し、PrintJob の読み取り専用プロパティ値を編集することもできます。

uiOptions パラメーターを使用すると、印刷ダイアログに表示するオプションを呼び出し側で制御できます。詳しくは、PrintUIOptions クラスを参照してください。このパラメーターは、showPrintDialog が false の場合は無視されます。

showPrintDialogtrue であっても、このメソッドの動作が start() メソッドの動作と異なることがあります。一部のオペレーティングシステムでは、start() によって、まずページ設定ダイアログが表示され、続いて印刷ダイアログが表示されます。一方、start2() では、ページ設定ダイアログは表示されません。

次の例では、印刷ダイアログがユーザーに表示される前に、印刷ダイアログの最小ページおよび最大ページ設定が設定されます。

import flash.printing.PrintJob; import flash.printing.PrintUIOptions; var myPrintJob:PrintJob = new PrintJob(); var uiOpt:PrintUIOptions = new PrintUIOptions(); uiOpt.minPage = 1; uiOpt.maxPage = 3; var accepted:Boolean = myPrintJob.start2(uiOpt);
PrintJob.addPage()PrintJob.send()
start オペレーティングシステムの印刷ダイアログボックスを表示し、スプールを開始します。AIR 以降で、別の PrintJob が現在アクティブになっている場合。 IllegalOperationErrorflash.errors:IllegalOperationError印刷ダイアログボックスでユーザーが「OK」をクリックした場合は true、ユーザーが「キャンセル」をクリックした場合、またはエラーが発生した場合は false を返します。 Boolean オペレーティングシステムの印刷ダイアログボックスを表示し、スプールを開始します。ユーザーは印刷ダイアログボックスで印刷設定を変更できます。PrintJob.start() メソッドが正常に返された場合、つまりユーザーが印刷ダイアログボックスで「OK」をクリックした場合、ユーザーが選択した印刷設定を表す値が次のプロパティに設定されます。 プロパティ単位メモPrintJob.paperHeightNumberポイント用紙の高さPrintJob.paperWidthNumberポイント用紙全体の幅PrintJob.pageHeightNumberポイント用紙上の実際の印刷可能領域の高さ。ユーザーが設定した余白は含みません。PrintJob.pageWidthNumberポイント用紙上の実際の印刷可能領域の幅。ユーザーが設定した余白は含みません。PrintJob.orientationString"portrait"flash.printing.PrintJobOrientation.PORTRAIT)または "landscape"flash.printing.PrintJobOrientation.LANDSCAPE)。

注意:ユーザーが印刷ダイアログボックスでキャンセルすると、プロパティは設定されません。

ユーザーが印刷ダイアログボックスで「OK」をクリックすると、オペレーティングシステムへの印刷ジョブのスプールが開始されます。オペレーティングシステムで印刷の進行状況について情報が表示されるため、ページをスプーラに送信したら直ちに PrintJob.addPage() および PrintJob.send() を呼び出す必要があります。このメソッドによって値が設定された読み取り専用の高さ、幅、方向のプロパティを使用して、印刷結果をフォーマットできます。

PrintJob.addPage()PrintJob.send() を呼び出す前に、このメソッドが true を返すこと(ユーザーがオペレーティングシステムの印刷ダイアログボックスで「OK」をクリックした場合)を確認するために、テストを行います。

var myPrintJob:PrintJob = new PrintJob(); if(myPrintJob.start()) { // addPage() and send() statements here }

特定の印刷ジョブインスタンスでは、次の間隔のいずれかが 15 秒を超えると、PrintJob.start() の次の呼び出しによって false が返されます。

  • PrintJob.start() および 1 つ目の PrintJob.addPage()
  • 1 つの PrintJob.addPage() と次の PrintJob.addPage()
  • 最後の PrintJob.addPage() および PrintJob.send()
PrintJob.addPage()PrintJob.send()
terminate 印刷ジョブが送信されずに終了することを通知します。 印刷ジョブが送信されずに終了することを通知します。このメソッドは、start() または start2() を呼び出すことによって印刷ジョブが既に開始されているが、ページをプリンターに送信することが適切ではない場合に使用します。通常、terminate() は、エラーから回復するためにのみ使用されます。

このメソッドを呼び出した後、PrintJob インスタンスは再利用できます。可能な場合は常に、ジョブの印刷設定は、次回以降に使用できるように保持されます。

active 印刷ジョブが現在アクティブであるかどうかを示します。Boolean 印刷ジョブが現在アクティブであるかどうかを示します。次の 2 つの状況のいずれかで、印刷ジョブがアクティブ(プロパティ値が true)です。
  • ページ設定ダイアログまたは印刷ダイアログが表示されている。
  • 戻り値 true によって、start() または start2() メソッドが呼び出し済みであり、かつ send() または terminate() メソッドが呼び出されていない場合。

このプロパティが true の場合に、showPageSetupDialog()start()、または start2() メソッドを呼び出すと、ランタイムによって例外がスローされます。

PrintJob.start()PrintJob.start2()PrintJob.send()PrintJob.terminate()
copies それ以降に印刷ジョブに追加されたページについて、印刷システムが印刷する部数。int それ以降に印刷ジョブに追加されたページについて、印刷システムが印刷する部数。この値は、オペレーティングシステムの印刷ダイアログに入力された印刷部数です。印刷部数が印刷ダイアログに表示されなかった場合、または印刷ダイアログがユーザーに表示されなかった場合、この値は 1 です(アプリケーションコードによって変更された場合を除く)。 firstPage オペレーティングシステムの印刷ダイアログに入力された、印刷範囲の最初のページを示すページ番号です。int オペレーティングシステムの印刷ダイアログに入力された、印刷範囲の最初のページを示すページ番号です。すべてのページを印刷するように要求された場合、ページ範囲が印刷ダイアログに表示されなかった場合、または印刷ダイアログがユーザーに表示されていない場合は、このプロパティは 0 です。 isColor 現在の印刷設定で選択されているプリンターで、カラー(true)とグレースケール(false)のどちらを使用して印刷するかを示します。Boolean 現在の印刷設定で選択されているプリンターで、カラー(true)とグレースケール(false)のどちらを使用して印刷するかを示します。

カラーとグレースケールのどちらを使用するのか値を特定できない場合は、値は true です。

isSupported PrintJob クラスが現在のプラットフォームでサポートされているか(true)、サポートされていないか(false)を示します。Boolean PrintJob クラスが現在のプラットフォームでサポートされているか(true)、サポートされていないか(false)を示します。 jobName 印刷ジョブの名前またはタイトルです。Stringactive プロパティが true の場合に、コードがプロパティを設定しようと試みた場合。 IllegalOperationErrorflash.errors:IllegalOperationError<code>null</code> 印刷ジョブの名前またはタイトルです。ジョブ名は、通常は印刷キュー内にあるジョブのタイトルとして、またはファイルに出力されるジョブのデフォルト名として、オペレーティングシステムによって使用されます。

start() または start2() を呼び出さず、プロパティの値も設定していなかった場合、このプロパティの値は null になります。

PrintJob インスタンスで実行する各印刷ジョブに対して、start() または start2() メソッドを呼び出す前にこのプロパティを設定します。

lastPage オペレーティングシステムの印刷ダイアログに入力された、印刷範囲の最後のページを示すページ番号です。int オペレーティングシステムの印刷ダイアログに入力された、印刷範囲の最後のページを示すページ番号です。すべてのページを印刷するように要求された場合、ページ範囲が印刷ダイアログに表示されなかった場合、または印刷ダイアログがユーザーに表示されていない場合は、このプロパティは 0 です。 maxPixelsPerInch 選択したプリンターの ppi(ピクセル/インチ)単位での実際の解像度。Number 選択したプリンターの ppi(ピクセル/インチ)単位での実際の解像度。値は、オペレーティングシステムによってレポートされる現在の印刷設定に応じて計算されます。

解像度を特定できない場合、値は標準のデフォルト値になります。デフォルト値は Linux では 600 ppi で、Mac OS では 360 ppi です。Windows では、プリンターの解像度は常に取得できるので、デフォルト値は必要ありません。

orientation 印刷するイメージの向きです。String 印刷するイメージの向きです。指定可能な値は、PrintJobOrientation クラスの定数として定義されています。

注意:ARI 2 以降では、印刷ジョブを開始する前にこのプロパティを設定し、ページ設定ダイアログと印刷ダイアログでのデフォルトの向きを設定します。start() または start2() を呼び出した後、印刷ジョブの進行中にこのプロパ ィを設定し、ジョブ内のページ範囲の向きを設定します。

PrintJobOrientation クラス
pageHeight ページ上で実際に印刷可能な領域の中央に配置できる最大領域の高さ(ポイント単位)。int ページ上で実際に印刷可能な領域の中央に配置できる最大領域の高さ(ポイント単位)。ユーザーが設定した余白は含みません。このプロパティは、PrintJob.start() メソッドの呼び出し後にのみ使用可能になります。

注意:AIR 以降では、このプロパティの使用は避けてください。代わりに、printableArea を使用してください。これは、印刷可能領域を少数(ポイント単位)で測定し、印刷可能領域からはみ出した部分について正確に記述します。

PrintJob.printableArea
pageWidth ページ上で実際に印刷可能な領域の中央に配置できる最大領域の幅(ポイント単位)。int ページ上で実際に印刷可能な領域の中央に配置できる最大領域の幅(ポイント単位)。ユーザーが設定した余白は含みません。このプロパティは、PrintJob.start() メソッドの呼び出し後にのみ使用可能になります。

注意:AIR 以降では、このプロパティの使用は避けてください。代わりに、printableArea を使用してください。これは、印刷可能領域を少数(ポイント単位)で測定し、印刷可能領域からはみ出した部分について正確に記述します。

PrintJob.printableArea
paperArea プリンターメディアの境界です(ポイント単位)。flash.geom:Rectangle プリンターメディアの境界です(ポイント単位)。この値は、以降の addPage() 呼び出しで使用されるのと同じ座標系を使用します。 paperHeight 用紙全体の高さ(ポイント単位)です。int 用紙全体の高さ(ポイント単位)です。このプロパティは、PrintJob.start() メソッドの呼び出し後にのみ使用可能になります。

注意:AIR 以降では、このプロパティの使用は避けてください。代わりに、paperArea を使用してください。これは、用紙サイズを少数(ポイント単位)に分割して測定します。

PrintJob.paperArea
paperWidth 用紙全体の幅(ポイント単位)です。int 用紙全体の幅(ポイント単位)です。このプロパティは、PrintJob.start() メソッドの呼び出し後にのみ使用可能になります。

注意:AIR 以降では、このプロパティの使用は避けてください。代わりに、paperArea を使用してください。これは、用紙サイズを少数(ポイント単位)に分割して測定します。

PrintJob.paperArea
printableArea プリンターメディアの印刷可能範囲の境界です(ポイント単位)。flash.geom:Rectangle プリンターメディアの印刷可能範囲の境界です(ポイント単位)。この値は、以降の addPage() 呼び出しで使用されるのと同じ座標系を使用します。 printer 現在の印刷ジョブに使用されるプリンターを取得または設定します。String 現在の印刷ジョブに使用されるプリンターを取得または設定します。setter に渡され、getter から返される String は、printers() メソッドから返された Array 内のいずれかのストリングに一致します。デフォルトプリンターを使用することを示すには、値を null に設定します。デフォルトプリンターを特定できないオペレーティングシステム上では、このプロパティ値は null です。 import flash.printing.PrintJob; var myPrintJob:PrintJob = new PrintJob(); myPrintJob.printer = "HP_LaserJet_1"; myPrintJob.start();

このプロパティの値を設定すると、直ちにプリンターの選択が実行されます。プリンターの選択に失敗した場合、このプロパティの値は以前の値にリセットされます。このプリンター値の設定が成功したかどうかは、値の設定を試行した後に値を読み取り、設定した値と読み取った値が一致することを確認することにより、判別できます。

アクティブな印刷ジョブの printer プロパティは変更できません。start() または start2() メソッドの呼び出しに成功した後、send() または terminate() の呼び出し前にこの値を変更しようとすると、失敗します。

printers 使用可能なプリンターのリストを、String 名の値として提供します。 使用可能なプリンターのリストを、String 名の値として提供します。リストは事前に計算済みのものではなく、この関数が呼び出されたときに作成されます。使用可能なプリンターがない場合、またはシステムが印刷をサポートしていない場合、値は null を返します。システムで印刷をサポートしているが、プリンターのリストを返せない場合は、戻り値は 1 個の要素を持つ Vector になります(length プロパティは 1 です)。この場合、この 1 個の要素は実際のプリンター名を表すか、プリンター名が特定できない場合はデフォルトのプリンター名を表します。 supportsPageSetupDialog Flash ランタイム環境で個別のページ設定ダイアログがサポートされるかどうかを示します。Boolean Flash ランタイム環境で個別のページ設定ダイアログがサポートされるかどうかを示します。このプロパティが true の場合、showPageSetupDialog() メソッドを呼び出してオペレーティングシステムのページ設定ダイアログボックスを表示できます。 PrintJob.showPageSetupDialog()
PrintJobOrientation このクラスは、PrintJob.orientation プロパティで使用する、印刷ページのイメージ位置の値を提供します。Object このクラスは、PrintJob.orientation プロパティで使用する、印刷ページのイメージ位置の値を提供します。 PrintJob.orientationLANDSCAPE 印刷するイメージの向き(横方向または水平方向)です。landscapeString 印刷するイメージの向き(横方向または水平方向)です。この定数は PrintJob.orientation プロパティと一緒に使用します。シンタックス PrintJobOrientation.LANDSCAPE を使用します。 PrintJob.orientationPORTRAITPORTRAIT 印刷するイメージの向き(縦方向または垂直方向)です。portraitString 印刷するイメージの向き(縦方向または垂直方向)です。この定数は PrintJob.orientation プロパティと一緒に使用します。シンタックス PrintJobOrientation.PORTRAIT を使用します。 PrintJob.orientationLANDSCAPEPaperSize このクラスは、PrintJob.selectPaperSize() メソッドの paperSize パラメーターとして指定できる値を提供します。Object このクラスは、PrintJob.selectPaperSize() メソッドの paperSize パラメーターとして指定できる値を提供します。各定数は、ページのプリントに使用される用紙サイズを表します。

次の表に、各用紙タイプのおおよそのサイズを示します。サイズがおおよその数値なのは、プリンタードライバーごとに多少の違いがあるためです。例えば、A4 用紙の幅はドライバーによって、595.0 pt、595.2 pt、595.22 pt または 595.28 pt のいずれかになります。

ポイント単位でのサイズA4595 x 842A5420 x 595A6297 x 420CHOUKEI3GOU340 x 666CHOUKEI4GOU298 x 666ENV_10297 x 684ENV_B5499 x 709ENV_C5459 x 649ENV_DL312 x 624ENV_MONARCH279 x 540ENV_PERSONAL261 x 468EXECUTIVE522 x 756FOLIO612 x 936JIS_B5516 x 729LEGAL612 x 1008LETTER612 x 792STATEMENT396 x 612
PrintJob.selectPaperSize()A4 A4 a4String A4 A5 A5 a5String A5 A6 A6 a6String A6 CHOUKEI3GOU 長形 3 号(封筒) choukei3gouString 長形 3 号(封筒) CHOUKEI4GOU 長形 4 号(封筒) choukei4gouString 長形 4 号(封筒) ENV_10 リーガル封筒 env_10String リーガル封筒 ENV_B5 B5 封筒 env_b5String B5 封筒 ENV_C5 C5 封筒 env_c5String C5 封筒 ENV_DL DL 封筒 env_dlString DL 封筒 ENV_MONARCH モナーク封筒 env_monarchString モナーク封筒 ENV_PERSONAL 個人用封筒 env_personalString 個人用封筒 EXECUTIVE エクゼクティブサイズ executiveString エクゼクティブサイズ FOLIO フォリオサイズ folioString フォリオサイズ JIS_B5 B5(日本) jis_b5String B5(日本) LEGAL リーガルサイズ(トラディショナル) legalString リーガルサイズ(トラディショナル) LETTER レターサイズ(トラディショナル) letterString レターサイズ(トラディショナル) STATEMENT ステートメントサイズ statementString ステートメントサイズ