ゾーンの追加ウィザードで[Basic]を選択して[Next]をクリックすると、次の項目の入力を求められます。入力後、[Next]をクリックします。
Name: ゾーンの名前です。
DNS1およびDNS2: ゾーン内のゲスト仮想マシンで使用するDNSサーバーです。これらのDNSサーバーには、後で追加するパブリックネットワーク経由でアクセスします。ゾーンのパブリックIPアドレスから、ここで指定するDNSサーバーに通信できる必要があります。
Internal DNS1およびInternal DNS2:これらのDNSサーバーは、ゾーン内のシステム仮想マシン(仮想ルーター、コンソールプロキシ、およびセカンダリストレージ仮想マシンなど、CloudStackにより使用される仮想マシン)によって使用されます。これらのDNSサーバーは、システム仮想マシンの管理トラフィックネットワークインターフェイスを介してアクセスされます。ポッドのプライベートIPアドレスから、ここで指定する内部DNSサーバーに通信できる必要があります。
Hypervisor: (Version 3.0.1より)ゾーンの最初のクラスターのハイパーバイザーを選択します。ゾーンの追加後に、異なるハイパーバイザーを使用するクラスターを追加できます。
Network Offering:ここでの選択により、ゲスト仮想マシンのネットワークで使用できるネットワークサービスが決まります。
Network Domain:(オプション)ゲスト仮想マシンネットワークに特別なドメイン名を割り当てる場合は、DNSサフィックスを指定します。
Public:すべてのユーザーがパブリックゾーンを利用できます。パブリックではないゾーンは、特定のドメインに割り当てられます。そのドメイン内のユーザーだけが、このゾーンにゲスト仮想マシンを作成することを許可されます。
物理ネットワークにより伝送されるトラフィックの種類を選択します。
トラフィックの種類は、管理、パブリック、ゲスト、およびストレージトラフィックです。種類について詳しくは、アイコンにマウスポインターを合わせてツールチップを表示するか、「基本ゾーンのネットワークトラフィックの種類」を参照してください。この画面は、いくつかのトラフィックの種類が既に割り当てられた状態で開きます。さらに追加するには、トラフィックの種類をネットワークにドラッグアンドドロップしてください。また、必要に応じてネットワーク名を変更することもできます。
(3.0.1 より)物理ネットワーク上の各トラフィックの種類にネットワークトラフィックラベルを割り当てます。このラベルは、ハイパーバイザーホストに定義済みのラベルと一致する必要があります。各ラベルを割り当てるには、トラフィッ クの種類のアイコンの下の[Edit]をクリックします。ラベルを入力するダイアログボックスが開くので入力します。 [OK]をクリックします。
これらのトラフィックラベルは、最初のクラスターに選択したハイパーバイザーのためにのみ定義します。ほかのすべてのハイパーバイザーについては、ゾーンを作成してからラベルを構成できます。
[Next]をクリックします。
(NetScalerのみ)NetScaler用のネットワークオファリングを選択する場合は、追加の表示画面があります。NetScalerのセットアップに必要な項目を入力したら、[Next]をクリックします。
IP address:NetScalerデバイスのNSIP(NetScaler IP)アドレスです。
UsernameおよびPassword:デバイスにアクセスするための認証資格情報です。CloudStackは、この資格情報を使用してデバイスにアクセスします。
Type:追加するNetScalerデバイスの種類です。[NetScaler VPX]、[NetScaler MPX]、または[NetScaler SDX]です。種類を比較するには、『CloudStack管理ガイド』を参照してください。
Public interface:パブリックネットワークの一部として構成されるNetScalerのインターフェイスです。
Private interface:プライベートネットワークの一部として構成されるNetScalerのインターフェイスです。
Number of retries:操作が失敗したとみなす前にデバイスに対してコマンドを試行する回数です。デフォルトは2です。
Capacity:このNetScalerデバイスを共有するゲストネットワーク/アカウントの数です。
Dedicated:専用のデバイスは単一のアカウント専用になります。[Dedicated]チェックボックスをオンにすると、[Capacity]ボックスの値は無視され、暗黙的に1であるとみなされます。
(NetScalerのみ)パブリックトラフィックのIPアドレスの範囲を構成します。この範囲内のIPアドレスは、EIPおよびELBが有効なNetScalerのネットワークオファリングを選択することによって有効にする、静的NAT機能に使用されます。次の詳細情報を入力し、[Add]をクリックします。必要に応じてこの手順を繰り返し、さらにIPアドレスの範囲を追加できます。完了したら[Next]をクリックします。
Gateway:これらのIPアドレスに使用するゲートウェイです。
Netmask:このIPアドレスの範囲に関連付けるネットマスクです。
VLAN:パブリックトラフィックに使用するVLANです。
Start IPおよびEnd IP:インターネットからアクセスできるとみなされるIPアドレスの範囲で、ゲスト仮想マシンへのアクセスのために割り当てます。
新しいゾーンでは、CloudStackにより最初のポッドが自動的に追加されます。後でさらにポッドを追加できます。ポッドの概要については、「ポッドについて」を参照してください。
最初のポッドを構成するには、次の項目を入力して[Next]をクリックします。
Pod Name:ポッドの名前です。
Reserved system gateway:このポッド内のホストのゲートウェイです。
Reserved system netmask:ポッドのサブネットを定義するネットワークプレフィックスです。CIDR表記を使用します。
Start Reserved System IPおよびEnd Reserved System IP:セカンダリストレージ仮想マシン、コンソールプロキシ仮想マシン、およびDHCPなどのさまざまなシステム仮想マシンを管理するために、CloudStackで使用する管理ネットワーク内のIPアドレスの範囲です。詳しくは、「システムにより予約済みのIPアドレス」を参照してください。
ゲストトラフィック用のネットワークを構成します。次の情報を指定してから、[Next]をクリックします。
Guest gateway:ゲストが使用するゲートウェイです。
Guest netmask:ゲストの使用するサブネット上で使用されるネットマスクです。
Guest start IPおよびGuest end IP:CloudStackがゲストに割り当てられるIPアドレスの範囲を定義する、最初と最後のIPアドレスを入力します。
新しいポッドでは、CloudStackにより最初のクラスターが自動的に追加されます。後でさらにクラスターを追加できます。クラスターの概要については、「クラスターについて」を参照してください。
最初のクラスターを構成するには、次の項目を入力して[Next]をクリックします。
Hypervisor:(Version 3.0.0のみ。3.0.1では読み取り専用)このクラスター内のすべてのホストで実行される、ハイパーバイザーソフトウェアの種類を選択します。VMwareを選択すると追加のフィールドが表示され、vSphereクラスターに関する情報を指定できます。vSphereサーバーの場合は、vCenterでホストのクラスターを作成した後、クラスター全体をCloudStackに追加することをお勧めします。「クラスターの追加:vSphere」を参照してください。
Cluster name:クラスターの名前を入力します。任意の、CloudStackで使用されていないテキストを指定します。
新しいクラスターでは、CloudStackにより最初のホストが自動的に追加されます。後でさらにホストを追加できます。ホストの概要については、「ホストについて」を参照してください。
CloudStackを展開するときに、ハイパーバイザーに実行中の仮想マシンがあってはいけません。
ホストを構成する前に、ハイパーバイザーソフトウェアをホストにインストールする必要があります。CloudStackがサポートするハイパーバイザーソフトウェアのバージョン、およびホストをCloudStackと連動させるために必要な追加構成を確認しておく必要があります。このインストールについて詳しくは、次のセクションを参照してください。
最初のホストを構成するには、次の項目を入力して[Next]をクリックします。
Host Name:ホストのDNS名またはIPアドレスです。
Username:通常はrootです。
Password:上のユーザー名に対するパスワードです(XenServerまたはKVM側で指定したもの)。
Host Tags : (オプション)ホストを分類して保守を簡単にするために使用するラベルです。例としてクラウドのHAタグを設定できます(ha.tag をグローバル 設定パラメーターに設定します)。もしこのホスト上で仮想マシンを「高可用性」機能を有効化したうえで利用したい場合、管理者ガイドの「HAホスト上での仮想マシンでのHAの有効化」を参照してください。
新しいクラスターでは、CloudStack により最初のプライマリストレージサーバーが自動的に追加されます。後でさらにサーバーを追加できます。プライマリストレージの概要については、「プライマリストレージについて」を参照してください。
最初のプライマリストレージサーバーを構成するには、次の項目を入力して[Next]をクリックします。