Product SiteDocumentation Site

6.3. ゾーンの追加

次の手順は、CloudStack ユーザーインターフェイスにログオン済みであることを前提としています(「UIへのログイン」を参照)。
  1. (オプション)クラウド全体のセカンダリストレージとして Swift を使用する場合は、ゾーンを追加する前に Swift を追加する必要があります。
    1. CloudStackユーザーインターフェイスに管理者としてログオンします。
    2. 初めてユーザーインターフェイスを使用する場合は、ガイドツアーのスプラッシュページが開きます。\n[Experienced user]を選択します。ダッシュボードが開きます。
    3. 左側のナビゲーションバーで[Global Settings]をクリックします。
    4. 検索ボックスに「swift.enable」と入力して検索ボタンをクリックします。
    5. [Edit]アイコンをクリックして swift.enable を true に設定します。 edit-icon.png: button to modify data
    6. 管理サーバーを再起動します。
      # service cloudstack-management restart
    7. CloudStack ユーザーインターフェイスが表示されている Web ブラウザータブを更新して再度ログオンします。
  2. 左側のナビゲーションバーで[Infrastructure]をクリックします。
  3. [Zones]で[View More]をクリックします。
  4. (オプション)Swift ストレージを使用する場合は、[Edit Swift]をクリックします。次の情報を指定します。
    • URL : Swift URL です。
    • Account : Swift アカウントです。
    • Username : Swift アカウントのユーザー名です。
    • Key : Swift キーです。
  5. [Add Zone]をクリックします。ゾーンの作成ウィザードが開きます。
  6. 次のどちらかのネットワークの種類を選択します。
    • Basic : AWS スタイルのネットワークシステムに対応します。単一のネットワークを提供します。このネットワークにより、各仮想マシンインスタンスに直接 IP アドレスが割り当てられます。セキュリティグループ(発信元 IP アド レスのフィルター)のようなレイヤー3 レベルの方法でゲストを分離できます。
    • Advanced : より高度なネットワークトポロジに対応します。このネットワークモデルでは、最も柔軟に、ゲストネットワークを定義し、ファイアウォール、VPN、負荷分散装置のサポートなどのカスタムネットワークオファリングを 提供できます。
    ネットワークの種類について詳しくは、「物理ネットワークについて」 を参照してください。
  7. 以降の手順は、[Basic]または[Advanced]のどちらを選択したかによって異なります。該当する手順を続行してください。

6.3.1. 基本ゾーンの構成

  1. ゾーンの追加ウィザードで[Basic]を選択して[Next]をクリックすると、次の項目の入力を求められます。入力後、[Next]をクリックします。
    • Name: ゾーンの名前です。
    • DNS1およびDNS2: ゾーン内のゲスト仮想マシンで使用するDNSサーバーです。これらのDNSサーバーには、後で追加するパブリックネットワーク経由でアクセスします。ゾーンのパブリックIPアドレスから、ここで指定するDNSサーバーに通信できる必要があります。
    • Internal DNS1およびInternal DNS2:これらのDNSサーバーは、ゾーン内のシステム仮想マシン(仮想ルーター、コンソールプロキシ、およびセカンダリストレージ仮想マシンなど、CloudStackにより使用される仮想マシン)によって使用されます。これらのDNSサーバーは、システム仮想マシンの管理トラフィックネットワークインターフェイスを介してアクセスされます。ポッドのプライベートIPアドレスから、ここで指定する内部DNSサーバーに通信できる必要があります。
    • Hypervisor: (Version 3.0.1より)ゾーンの最初のクラスターのハイパーバイザーを選択します。ゾーンの追加後に、異なるハイパーバイザーを使用するクラスターを追加できます。
    • Network Offering:ここでの選択により、ゲスト仮想マシンのネットワークで使用できるネットワークサービスが決まります。
      Network Offering
      説明
      DefaultSharedNetworkOfferingWithSGService
      ゲストトラフィックの分離のためにセキュリティグループを有効にする場合は、これを選択します(「セキュリティグループによる仮想マシンに対するトラフィックの制御」を参照)。
      DefaultSharedNetworkOffering
      セキュリティグループが必要ない場合は、これを選択します。
      DefaultSharedNetscalerEIPandELBNetworkOffering
      ゾーンネットワークの一部としてCitrix NetScalerアプライアンスを設置済みで、エラスティックIPおよびエラスティック負荷分散の機能を使用する場合は、これを選択します。エラスティックIPおよびエラスティック負荷分散の機能を使用すると、セキュリティグループが有効な基本ゾーンで1対1の静的NATおよび負荷分散を提供できます。
    • Network Domain:(オプション)ゲスト仮想マシンネットワークに特別なドメイン名を割り当てる場合は、DNSサフィックスを指定します。
    • Public:すべてのユーザーがパブリックゾーンを利用できます。パブリックではないゾーンは、特定のドメインに割り当てられます。そのドメイン内のユーザーだけが、このゾーンにゲスト仮想マシンを作成することを許可されます。
  2. 物理ネットワークにより伝送されるトラフィックの種類を選択します。
    トラフィックの種類は、管理、パブリック、ゲスト、およびストレージトラフィックです。種類について詳しくは、アイコンにマウスポインターを合わせてツールチップを表示するか、「基本ゾーンのネットワークトラフィックの種類」を参照してください。この画面は、いくつかのトラフィックの種類が既に割り当てられた状態で開きます。さらに追加するには、トラフィックの種類をネットワークにドラッグアンドドロップしてください。また、必要に応じてネットワーク名を変更することもできます。
  3. (3.0.1 より)物理ネットワーク上の各トラフィックの種類にネットワークトラフィックラベルを割り当てます。このラベルは、ハイパーバイザーホストに定義済みのラベルと一致する必要があります。各ラベルを割り当てるには、トラフィッ クの種類のアイコンの下の[Edit]をクリックします。ラベルを入力するダイアログボックスが開くので入力します。 [OK]をクリックします。
    これらのトラフィックラベルは、最初のクラスターに選択したハイパーバイザーのためにのみ定義します。ほかのすべてのハイパーバイザーについては、ゾーンを作成してからラベルを構成できます。
  4. [Next]をクリックします。
  5. (NetScalerのみ)NetScaler用のネットワークオファリングを選択する場合は、追加の表示画面があります。NetScalerのセットアップに必要な項目を入力したら、[Next]をクリックします。
    • IP address:NetScalerデバイスのNSIP(NetScaler IP)アドレスです。
    • UsernameおよびPassword:デバイスにアクセスするための認証資格情報です。CloudStackは、この資格情報を使用してデバイスにアクセスします。
    • Type:追加するNetScalerデバイスの種類です。[NetScaler VPX]、[NetScaler MPX]、または[NetScaler SDX]です。種類を比較するには、『CloudStack管理ガイド』を参照してください。
    • Public interface:パブリックネットワークの一部として構成されるNetScalerのインターフェイスです。
    • Private interface:プライベートネットワークの一部として構成されるNetScalerのインターフェイスです。
    • Number of retries:操作が失敗したとみなす前にデバイスに対してコマンドを試行する回数です。デフォルトは2です。
    • Capacity:このNetScalerデバイスを共有するゲストネットワーク/アカウントの数です。
    • Dedicated:専用のデバイスは単一のアカウント専用になります。[Dedicated]チェックボックスをオンにすると、[Capacity]ボックスの値は無視され、暗黙的に1であるとみなされます。
  6. (NetScalerのみ)パブリックトラフィックのIPアドレスの範囲を構成します。この範囲内のIPアドレスは、EIPおよびELBが有効なNetScalerのネットワークオファリングを選択することによって有効にする、静的NAT機能に使用されます。次の詳細情報を入力し、[Add]をクリックします。必要に応じてこの手順を繰り返し、さらにIPアドレスの範囲を追加できます。完了したら[Next]をクリックします。
    • Gateway:これらのIPアドレスに使用するゲートウェイです。
    • Netmask:このIPアドレスの範囲に関連付けるネットマスクです。
    • VLAN:パブリックトラフィックに使用するVLANです。
    • Start IPおよびEnd IP:インターネットからアクセスできるとみなされるIPアドレスの範囲で、ゲスト仮想マシンへのアクセスのために割り当てます。
  7. 新しいゾーンでは、CloudStackにより最初のポッドが自動的に追加されます。後でさらにポッドを追加できます。ポッドの概要については、「ポッドについて」を参照してください。
    最初のポッドを構成するには、次の項目を入力して[Next]をクリックします。
    • Pod Name:ポッドの名前です。
    • Reserved system gateway:このポッド内のホストのゲートウェイです。
    • Reserved system netmask:ポッドのサブネットを定義するネットワークプレフィックスです。CIDR表記を使用します。
    • Start Reserved System IPおよびEnd Reserved System IP:セカンダリストレージ仮想マシン、コンソールプロキシ仮想マシン、およびDHCPなどのさまざまなシステム仮想マシンを管理するために、CloudStackで使用する管理ネットワーク内のIPアドレスの範囲です。詳しくは、「システムにより予約済みのIPアドレス」を参照してください。
  8. ゲストトラフィック用のネットワークを構成します。次の情報を指定してから、[Next]をクリックします。
    • Guest gateway:ゲストが使用するゲートウェイです。
    • Guest netmask:ゲストの使用するサブネット上で使用されるネットマスクです。
    • Guest start IPおよびGuest end IP:CloudStackがゲストに割り当てられるIPアドレスの範囲を定義する、最初と最後のIPアドレスを入力します。
      • 複数のNICを使用することを強くお勧めします。複数のNICを使用する場合は、別のサブネットに存在するIPアドレスを入力できます。
      • NICを1つ使用する場合は、これらのIPアドレスは、ポッドのCIDRと同じCIDRに存在する必要があります。
  9. 新しいポッドでは、CloudStackにより最初のクラスターが自動的に追加されます。後でさらにクラスターを追加できます。クラスターの概要については、「クラスターについて」を参照してください。
    最初のクラスターを構成するには、次の項目を入力して[Next]をクリックします。
    • Hypervisor:(Version 3.0.0のみ。3.0.1では読み取り専用)このクラスター内のすべてのホストで実行される、ハイパーバイザーソフトウェアの種類を選択します。VMwareを選択すると追加のフィールドが表示され、vSphereクラスターに関する情報を指定できます。vSphereサーバーの場合は、vCenterでホストのクラスターを作成した後、クラスター全体をCloudStackに追加することをお勧めします。「クラスターの追加:vSphere」を参照してください。
    • Cluster name:クラスターの名前を入力します。任意の、CloudStackで使用されていないテキストを指定します。
  10. 新しいクラスターでは、CloudStackにより最初のホストが自動的に追加されます。後でさらにホストを追加できます。ホストの概要については、「ホストについて」を参照してください。

    注記

    CloudStackを展開するときに、ハイパーバイザーに実行中の仮想マシンがあってはいけません。
    ホストを構成する前に、ハイパーバイザーソフトウェアをホストにインストールする必要があります。CloudStackがサポートするハイパーバイザーソフトウェアのバージョン、およびホストをCloudStackと連動させるために必要な追加構成を確認しておく必要があります。このインストールについて詳しくは、次のセクションを参照してください。
    • Citrix XenServerのインストールと構成
    • VMware vSphereのインストールと構成
    • KVMのインストールと構成
    最初のホストを構成するには、次の項目を入力して[Next]をクリックします。
    • Host Name:ホストのDNS名またはIPアドレスです。
    • Username:通常はrootです。
    • Password:上のユーザー名に対するパスワードです(XenServerまたはKVM側で指定したもの)。
    • Host Tags : (オプション)ホストを分類して保守を簡単にするために使用するラベルです。例としてクラウドのHAタグを設定できます(ha.tag をグローバル 設定パラメーターに設定します)。もしこのホスト上で仮想マシンを「高可用性」機能を有効化したうえで利用したい場合、管理者ガイドの「HAホスト上での仮想マシンでのHAの有効化」を参照してください。
  11. 新しいクラスターでは、CloudStack により最初のプライマリストレージサーバーが自動的に追加されます。後でさらにサーバーを追加できます。プライマリストレージの概要については、「プライマリストレージについて」を参照してください。
    最初のプライマリストレージサーバーを構成するには、次の項目を入力して[Next]をクリックします。
    • Name:ストレージデバイスの名前です。
    • Protocol : XenServer の場合は、[NFS]、[iSCSI]、または[PreSetup]を選択します。KVM の場合は、[NFS]、[SharedMountPoint]、[CLVM]または[RBD]を選択します。vSphere の場合は、[VMFS](iSCSI またはファイバーチャネル)または [NFS]を選択します。画面のそのほかのフィールドは、ここで選択したものにより異なります。

6.3.2. 拡張ゾーンの構成

  1. ゾーンの追加ウィザードで[Advanced]を選択して[Next]をクリックすると、次の詳細の入力を求められます。入力後、[Next]をクリックします。
    • Name : ゾーンの名前です。
    • DNS1およびDNS2 : ゾーン内のゲスト仮想マシンで使用するDNSサーバーです。これらのDNSサーバーには、後で追加するパブリックネットワーク経由でアクセスします。ゾーンのパブリックIPアドレスから、ここで指定するDNSサーバーに通信できる必要があります。
    • Internal DNS1 および Internal DNS2 : これらの DNS サーバーは、ゾーン内のシステム仮想マシン(仮想ルーター、 コンソールプロキシ、およびセカンダリストレージ仮想マシンなど、CloudStack により使用される仮想マシン)に よって使用されます。これらの DNS サーバーは、システム仮想マシンの管理トラフィックネットワークインターフェイスを介してアクセスされます。ポッドのプライベート IP アドレスから、ここで指定する内部 DNS サーバーに通信できる必要があります。
    • Network Domain : (オプション)ゲスト仮想マシンネットワークに特別なドメイン名を割り当てる場合は、DNSサフィックスを指定します。
    • Guest CIDR : このゾーンのゲスト仮想ネットワークで使用される IP アドレスを記述する CIDR です。これはたとえば、10.1.1.0/24 です。ゾーンごとに異なる CIDR を設定することをお勧めします。これにより、異なるゾーンのネットワーク間で簡単に VPN をセットアップできるようになります。
    • Hypervisor : (Version 3.0.1より) ゾーンの最初のクラスターのハイパーバイザーを選択します。ゾーンの追加後に、異なるハイパーバイザーを使用するクラスターを追加できます。
    • Public : すべてのユーザーがパブリックゾーンを利用できます。パブリックではないゾーンは、特定のドメインに割り当てられます。そのドメイン内のユーザーだけが、このゾーンにゲスト仮想マシンを作成することを許可されます。
  2. 物理ネットワークにより伝送されるトラフィックの種類を選択します。
    トラフィックの種類は、管理、パブリック、ゲスト、およびストレージトラフィックです。種類について詳しくは、アイコンにマウスポインターを合わせてツールチップを表示するか、「拡張ゾーンのネットワークトラフィックの種類」 を参照してください。この画面が表示される時点で、1 つのネットワークが既に構成されています。複数の物理ネットワークがある場合は、ネットワークを追加する必要があります。トラフィックの種類をドラッグして非アクティブなネットワークにドロップすると、ネットワークがアクティブになります。トラフィックアイコンをネットワーク間で移動でき ます。たとえば、Network 1 に表示されているデフォルトのトラフィックの種類が実際の設定と一致しない場合は、トラフィックの種類を移動できます。また、必要に応じてネットワーク名を変更することもできます。
  3. (Version 3.0.1 より)各物理ネットワーク上の各トラフィックの種類にネットワークトラフィックラベルを割り当てます。このラベルは、ハイパーバイザーホストに定義済みのラベルと一致する必要があります。各ラベルを割り当てるには、各物理ネットワーク内のトラフィックの種類のアイコンの下の[Edit] をクリックします。ラベルを入力するダイアログボック スが開くので入力します。[OK] をクリックします。
    これらのトラフィックラベルは、最初のクラスターに選択したハイパーバイザーのためにのみ定義します。ほかのすべてのハイパーバイザーについては、ゾーンを作成してからラベルを構成できます。
  4. [Next]をクリックします。
  5. パブリックインターネットトラフィックの IP アドレスの範囲を構成します。次の詳細情報を入力し、[Add]をクリックしま す。必要に応じてこの手順を繰り返し、さらにパブリックインターネットの IP アドレスの範囲を追加できます。完了し たら[Next]をクリックします。
    • Gateway : これらのIPアドレスに使用するゲートウェイです。
    • Netmask : このIPアドレスの範囲に関連付けるネットマスクです。
    • VLAN : パブリックトラフィックに使用するVLANです。
    • Start IP および End IP : インターネットからアクセスできるとみなされる IP アドレスの範囲で、ゲストネットワークへのアクセスのために割り当てます。
  6. 新しいゾーンでは、CloudStackにより最初のポッドが自動的に追加されます。後でさらにポッドを追加できます。ポッドの概要については、「ポッドについて」 を参照してください。
    最初のポッドを構成するには、次の項目を入力して[Next]をクリックします。
    • Pod Name : ポッドの名前です。
    • Reserved system gateway : このポッド内のホストのゲートウェイです。
    • Reserved system netmask : ポッドのサブネットを定義するネットワークプレフィックスです。CIDR表記を使用します。
    • Start Reserved System IP および End Reserved System IP : セカンダリストレージ仮想マシン、コンソールプロキシ仮想マシン、および DHCP などのさまざまなシステム仮想マシンを管理するために、CloudStack で使用する管理ネットワーク内の IP アドレスの範囲です。詳しくは、「システムにより予約済みの IP アドレス」 を 参照してください。
  7. 各物理ネットワークのゲストトラフィックを伝送する VLAN ID の範囲を指定して(「VLAN 割り当ての例」)、[Next] をクリックします。
  8. 新しいポッドでは、CloudStack により最初のクラスターが自動的に追加されます。後でさらにクラスターを追加できます。クラスターの概要については、「クラスタについて」 を参照してください。
    最初のクラスターを構成するには、次の項目を入力して[Next]をクリックします。
    • Hypervisor : (Version 3.0.0 のみ。3.0.1 では読み取り専用)このクラスター内のすべてのホストで実行される、ハイパーバイザーソフトウェアの種類を選択します。VMware を選択すると追加のフィールドが表示され、vSphere クラスターに関する情報を指定できます。vSphere サーバーの場合は、vCenter でホストのクラスターを作成した後、クラスター全体を CloudStack に追加することをお勧めします。「クラスターの追加:vSphere」 参照してください。
    • Cluster name : クラスターの名前を入力します。任意の、CloudStackで使用されていないテキストを指定します。
  9. 新しいクラスターでは、CloudStack により最初のホストが自動的に追加されます。後でさらにホストを追加できます。\nホストの概要については、「ホストについて」 を参照してください。

    注記

    CloudStack を展開するときに、ハイパーバイザーに実行中の仮想マシンがあってはいけません。
    ホストを構成する前に、ハイパーバイザーソフトウェアをホストにインストールする必要があります。CloudStackがサポートするハイパーバイザーソフトウェアのバージョン、およびホストをCloudStackと連動させるために必要な追加構成を確認しておく必要があります。このインストールについて詳しくは、次のセクションを参照してください。
    • CloudStackのためのCitrix XenServerのインストール
    • VMware vSphereのインストールと設定
    • KVMのインストールと設定
    最初のホストを構成するには、次の項目を入力して[Next]をクリックします。
    • Host Name : ホストのDNS名またはIPアドレスです。
    • Username : 通常は root です。
    • Password : 上のユーザー名に対するパスワードです(XenServerまたはKVM側で指定したもの)。
    • Host Tags:(オプション)ホストを分類して保守を簡単にするために使用するラベルです。例としてクラウドのHAタグを設定できます(ha.tag をグローバル設定パラメーターに設定します)。もしこのホスト上で仮想マシンを「高可用性」機能を有効化したうえで利用したい場合、管理者ガイドの「HAホスト上での仮想マシンでのHAの有効化」を参照してください。
  10. 新しいクラスターでは、CloudStack により最初のプライマリストレージサーバーが自動的に追加されます。後でさらにサーバーを追加できます。プライマリストレージの概要については、「プライマリストレージについて」 を参照してください。
    最初のプライマリストレージサーバーを構成するには、次の項目を入力して[Next]をクリックします。
    • Name : ストレージデバイスの名前です。
    • Protocol : XenServer の場合は、[NFS]、[iSCSI]、または[PreSetup]を選択します。KVM の場合は、[NFS]、[SharedMountPoint]、[CLVM]または[RBD]を選択します。vSphere の場合は、[VMFS](iSCSI またはファイバーチャネル)または [NFS]を選択します。画面のそのほかのフィールドは、ここで選択したものにより異なります。
      NFS
      • Server : ストレージデバイスの IP アドレスまたは DNS 名です。
      • Path : サーバーからエクスポートされたパスです。
      • Tags(オプション) : このストレージデバイス用のタグをコンマで区切って指定し ます。ディスクオファリングのタグと同等、またはそのスーパーセットである必要があります。
      プライマリストレージのタグセットは、ゾーン内のクラスター間で同一である必要があります。たとえば、クラスターA でプライマリストレージのタグが T1 および T2 の場合は、同じゾーン内のほかのすべてのクラスターでもプライマリス トレージのタグを T1 および T2 にする必要があります。
      iSCSI
      • Server : ストレージデバイスの IP アドレスまたは DNS 名です。
      • Target IQN : ターゲットの IQN です。たとえば、「iqn.1986-03.com.sun:02:01ec9bb549-1271378984」とします。
      • LUN : LUN 番号です。たとえば、「3」とします。
      • Tags(オプション) : このストレージデバイス用のタグをコンマで区切って指定し ます。ディスクオファリングのタグと同等、またはそのスーパーセットである必要があります。
      プライマリストレージのタグセットは、ゾーン内のクラスター間で同一である必要があります。たとえば、クラスターA でプライマリストレージのタグが T1 および T2 の場合は、同じゾーン内のほかのすべてのクラスターでもプライマリス トレージのタグを T1 および T2 にする必要があります。
      事前セットアップ
      • Server : ストレージデバイスの IP アドレスまたは DNS 名です。
      • SR Name-Label : CloudStack の外部にセットアップしたストレージリポジトリの名前ラベルを入力します。
      • Tags(オプション) : このストレージデバイス用のタグをコンマで区切って指定し ます。ディスクオファリングのタグと同等、またはそのスーパーセットである必要があります。
      プライマリストレージのタグセットは、ゾーン内のクラスター間で同一である必要があります。たとえば、クラスターA でプライマリストレージのタグが T1 および T2 の場合は、同じゾーン内のほかのすべてのクラスターでもプライマリス トレージのタグを T1 および T2 にする必要があります。
      共有マウントポイント
      • Path : 各ホストのこのプライマリストレージがマウントされるパスです。たとえば、「/mnt/primary」とします。
      • Tags(オプション) : このストレージデバイス用のタグをコンマで区切って指定し ます。ディスクオファリングのタグと同等、またはそのスーパーセットである必要があります。
      プライマリストレージのタグセットは、ゾーン内のクラスター間で同一である必要があります。たとえば、クラスターA でプライマリストレージのタグが T1 および T2 の場合は、同じゾーン内のほかのすべてのクラスターでもプライマリス トレージのタグを T1 および T2 にする必要があります。
      VMFS
      • Server : vCenter サーバーの IP アドレスまたは DNS 名です。
      • Path : データセンター名とデータストア名の組み合わせです。形式は、「/データセンター名/データストア名」です。たとえば、「/cloud.dc.VM/cluster1datastore」とします。
      • Tags(オプション) : このストレージデバイス用のタグをコンマで区切って指定し ます。ディスクオファリングのタグと同等、またはそのスーパーセットである必要があります。
      プライマリストレージのタグセットは、ゾーン内のクラスター間で同一である必要があります。たとえば、クラスターA でプライマリストレージのタグが T1 および T2 の場合は、同じゾーン内のほかのすべてのクラスターでもプライマリス トレージのタグを T1 および T2 にする必要があります。
  11. 新しいゾーンでは、CloudStack により最初のセカンダリストレージサーバーが自動的に追加されます。セカンダリストレージの概要については、「セカンダリストレージについて」 を参照してください。
    この画面に入力する前に、NFS 共有をセットアップして最新の CloudStack システム仮想マシンテンプレートをインストールし、セカンダリストレージを準備する必要があります。「セカンダリストレージの追加」を参照してください。
    • NFS Server. The IP address of the server or fully qualified domain name of the server.
    • Path : サーバーからエクスポートされたパスです。
  12. [Launch] をクリックします。